2024年 4月 27日 (土)

井上尚弥「王座統一」の大きな壁? WBC王座めぐる混沌はいつまで続くのか

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   ボクシングのWBCバンタム級戦線が混沌としてきた。フィリピンメディア「Rappler.com」は2021年1月27日、世界5階級制覇王者でWBC同級1位ノニト・ドネア(フィリピン)の次戦に関して報じた。

  • 井上尚弥
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ドネア次戦はウバーリ防衛戦の勝者に

   同メディアによると、ドネアの次戦は3月に予定されているWBC同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)の防衛戦の勝者になるという。WBCがウバーリ陣営に対して指令を下したとしている。WBCバンタム級は暫定王座が設けられているが、これにより正規王座との王座統一は遠のく見通しだ。

   WBCバンタム級正規王者ウバーリは当初、昨年12月にドネアとの防衛戦を予定していたが、ウバーリが新型コロナウイルスの陽性反応を示したため出場を辞退。防衛戦がキャンセルされたことで急きょドネアとエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)による王座決定戦が設定された。

   ところが今度はドネアが新型コロナウイルスの陽性反応を示したため、WBCは暫定王座を設定し、暫定王座決定戦が行われることになった。暫定王座決定戦は昨年12月に行われ、ロドリゲスとレイマート・ガバリョ(フィリピン)が王座を争った。

井上の次戦はIBF指名試合の可能性が...

   試合は2-1の判定でガバリョが勝利したが、ロドリゲス陣営がこの判定を不服としてWBCに判定の再チェックを申し入れた。これを受けたWBCは1月25日に公式サイトで両陣営に対して再戦を要求していることを明らかにした。

   WBC王座は世界4団体統一を目指すWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)がターゲットにしている王座。早期の王座統一が望まれるが、現状では王座統一には時間がかかりそうだ。井上の次戦は自身が保持するIBF王座の指名試合の可能性が高まっている。

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