2024年 4月 25日 (木)

名古屋発「ゴゴスマ」の勢いが止まらない ついに大阪も陥落...「全国制覇」まであと少し

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   東海3県(愛知、岐阜、三重)のローカル番組としてCBCテレビ(名古屋市)で始まった平日午後の情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」が、放送開始から8年で5大都市圏(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)をすべてカバーすることが決まった。

   ローカル番組時代は生活情報を中心にした内容で人気を集めたが、2015年の首都圏進出を期に都政や国政についても積極的に取り上げるようになり、首都圏でも視聴率が安定していた。

   「ゴゴスマ」が放送されている13時55分~15時50分の時間帯は、約20年にわたって毎日放送(MBS、大阪市)やRKB毎日放送(RKB、福岡市)が自前のワイド情報番組を放送。これらの番組をネットするTBS系の局もあり、群雄割拠の様相が続いてきた。だが、この2番組が相次いで終了し、MBSやRKBも「ゴゴスマ」の放送を決定。名古屋発の番組が「全国ネット」に近い状態になる。

  • CBCテレビ(名古屋市)制作の2021年3月から全国の23局で放送が始まる(写真はプレスリリースから)
    CBCテレビ(名古屋市)制作の2021年3月から全国の23局で放送が始まる(写真はプレスリリースから)
  • CBCテレビ(名古屋市)制作の2021年3月から全国の23局で放送が始まる(写真はプレスリリースから)

「ぷいぷい」「今日感テレビ」から「ゴゴスマ」に乗り換える局も

   「ゴゴスマ」はCBCテレビ(名古屋市)が制作し、13年4月の初回から石井亮次アナウンサー(43)が司会を務めてきた。15年春からTBSでも放送されるようになり、首都圏でも知名度が上がった。

   元々TBSでは、この時間帯は再放送の枠だった。だが、読売テレビが制作し、日本テレビ系で放送している裏番組「情報ライブ ミヤネ屋」の人気が高まっていたこともあって、対抗する意味で「ゴゴスマ」の放送を始めた。

   それ以降、他のTBS系の局でも「ゴゴスマ」の放送を始める動きが相次いだ。ネット局が少ないテレビ東京の番組や、再放送の番組を流していた枠に「ゴゴスマ」を流す地方局が多い。

   一方、この時間帯はMBSの「ちちんぷいぷい」(99年~)やRKBの「今日感テレビ」(03年~)といった老舗番組の人気も根強く、これらの番組を流す局もあった。ただ、「ゴゴスマ」のネット局が増えるにつれて、「ゴゴスマ」に乗り換える局も出た。

   例えば北海道放送(HBC、札幌市)が18年秋、南日本放送(MBC、鹿児島市)が19年秋、宮崎放送(MRT、宮崎市)が20年春に、それぞれ「ちちんぷいぷい」のネットをやめて「ゴゴスマ」の放送を開始。19年秋に大分放送(OBS、大分市)が「今日感テレビ」をやめて「ゴゴスマ」に切り替えた。

全国で「ゴゴスマ」流さないのは5局だけ

   自社制作番組を打ち切って「ゴゴスマ」を流す局もある。熊本放送(RKK、熊本市)の「ウェルカム!」(19年春終了)、RSK山陽放送(RSK、岡山市)の「情報マルシェ 3時のおやつ」(20年春終了)などだ。テレビ局の経営環境が悪化する中、コストを削減する狙いがあるとみられる。

   これはRKBやMBSも例外ではなかった模様で、「今日感テレビ」は20年9月に打ち切り、「ちちんぷいぷい」も21年3月での放送終了が決定している。どちらも後番組として「ゴゴスマ」を流し、その後の時間帯には、それぞれ「タダイマ!」(RKB)、「よんチャン TV」(MBS)を放送する。

   両局、特にMBSにとっては、歴史がある時間帯の自社制作を断念する事態だが、MBSの三村景一社長は1月20日に開いたオンライン会見で、

「(TBS制作の)『ひるおび』からの生放送の流れをしっかりと受けとめ、系列局の力を結集したタイムテーブルを実現する」

とコメントしている。

   21年3月以降も「ゴゴスマ」を流さないのは、全国に28局あるTBS系局のうち、青森テレビ(ATV、青森市)、テレビユー山形(TUY、山形市)、信越放送(SBC、長野市)、長崎放送(NBC、長崎市)、琉球放送(RBC、那覇市)の5局のみだ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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