2021年 4月 23日 (金)

なぜ「まん防」の略称は緊張感に欠けるのか? 心理学博士が分析する「軽さ」の正体

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   新型コロナウイルス感染防止策として大阪、兵庫、宮城の3府県に適用され、緊急事態宣言に準じた対応が可能になる「まん延防止等重点措置」だが、これを略した「まん防」という言葉をめぐって論争が広がった。共感を呼んだのは2021年4月1日に「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で飛び出した指摘だ。新型コロナについての特集の中で、テレビ朝日解説委員の玉川徹氏は、「緊迫感に欠ける」として略す必要はないと主張したのだ。

   ツイッターを見てみると、同様に「マンボウ」という音が緊張感を奪っているという指摘があるのに加え、「うー、マンボ!」と、もはや茶化すようなツイートも出ているほどだ。そこで、J-CASTニュース編集部は経営コンサルタントで心理学博士の鈴木丈織氏に、「まん防」という言葉をめぐる「軽さ」の正体について、分析を依頼した。

  • 西村康稔大臣(つのだよしお/アフロ)
    西村康稔大臣(つのだよしお/アフロ)
  • 西村康稔大臣(つのだよしお/アフロ)

「マンボウ」という音は良くない!?

   1日の「モーニングショー」で玉川氏は、テレビをはじめとした報道で使われた「まん防」なる略称について、「『まん防』っていう言葉自体がテレビになると音しか伝わってこないから緊迫感に欠けるんです」「僕は略す必要はないと思ってる」と指摘。すると、司会の羽鳥慎一アナウンサーも、「(魚の)マンボウを思い浮かべちゃうんです。そうすると緊急事態宣言、よし何とかしなきゃっていうところに、まあ、やることは厳しいんですけど、国民の気持ちの問題が......。だから、せめて『まん延防止』(が良いと思う)」と、どうにも音が良くないと指摘したのだ。なお、玉川氏は3月30日の同番組でも、やはり、同じ理由で「まん防」という略称に疑問を呈していた。

   確かに、どうにも軽い印象が否めない「マンボウ」という音。同様の指摘は政界からも出ており、1日には西村康稔経済再生担当大臣が、「ちょっとふざけたような雰囲気もある」「『まん延防止』としっかり言うよう努めている」と強調。2日には加藤勝信官房長官が、「私は記者会見では『まん延防止等措置』、あるいは『まん延防止等重点措置』と申し上げている」と説明するなど、「まん防」はもはや避けられ始めていると言っていい状況だ。

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