2024年 5月 7日 (火)

白鵬は「一代年寄」襲名できないのか 実績は歴代3人と遜色ないのに...「異形の資格」見解が波紋

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   大相撲の横綱・白鵬(36)=宮城野=の一代年寄「白鵬」襲名に暗雲が垂れ込めた。

   「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の最終会合が2021年4月19日、両国国技館で行われ、提言書が八角理事長(元横綱・北勝海)に提出された。提言書では、現役時代に著しい功績を残した横綱に対して一代限りで現役のしこ名のまま親方になれる「一代年寄」について問題提起。一代年寄「白鵬」襲名へ厳しい見解が示された。

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過去には大鵬、北の湖、貴乃花の3人が襲名

   日本相撲協会は19日に公式サイトで「有識者会議」の提言書を公表。この提言書のなかで「一代年寄」に関して言及されており、「一代年寄は当該横綱一代限りで弟子たちはその名を継げない」とし、「大相撲の師資相承の伝統から外れたいわば異形の『資格』である」と問題提起している。

   また、提言書では「公益財団法人としての制度的な裏付けとは整合しないと思われる」とし、「現在の協会の定款などにも根拠となる規定はない」と論じている。

   過去、一代年寄を名乗った横綱は、大鵬、北の湖、貴乃花の3人だけで、千代の富士は辞退している。いずれも現役時代に著しい功績を残した横綱である。大鵬、北の湖、貴乃花の3人は一代年寄襲名にともないそれぞれ部屋を興したが、死去や協会退職によって現在、部屋は消滅している。

土俵上のマナーや言動が問題視されたことも...

   白鵬はこれまで史上最多の44回の幕内優勝を飾っており、名実ともに「平成の大横綱」として相撲史にその名が刻まれている。白鵬に関しては、これまで土俵上でのマナーや言動が問題視されることがあったものの、横綱としての実績や功績は、過去に一代年寄を名乗った横綱と比較しても遜色はないだろう。

   横綱は引退してから5年間は親方として協会に残ることが出来るが、その後も協会に残るためには年寄名跡を取得する必要がある。白鵬が一代年寄を襲名できなければ、他の横綱同様の手続きを踏むことになる。白鵬は現在、年寄名跡取得へ向けて調整中との一部報道もみられるが、現時点で正式な話として伝わってこない。

   「有識者会議」の提言書は一代年寄に否定的な見解を示し、白鵬への適用は厳しい見通しとなった。インターネット上では大相撲ファンから「白鵬は納得できるのか」との声も上がっている。3月場所を途中休場した白鵬は、7月の名古屋場所に進退をかけて臨む意向を示している。

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