2024年 4月 20日 (土)

五輪反対は「間違ってる」 竹中平蔵氏「強行開催」発言、ネットで批判殺到の背景

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   慶応大学名誉教授でパソナ会長の竹中平蔵氏の「世論は間違ってます」発言が波紋を広げている。

   竹中氏は2021年6月6日放送の「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)に出演し、東京五輪開催について持論を展開。コロナ禍の五輪開催に向けて各所で議論がなされている状況に「オリンピックってやるか、やらないかという議論をなんであんなにするか私には分からない」との見解を示した。

  • 竹中平蔵氏(編集部撮影)
    竹中平蔵氏(編集部撮影)
  • 竹中平蔵氏(編集部撮影)

竹中氏「オリンピックってのは、世界のイベント」

   さらに竹中氏は、「オリンピックってのは、世界のイベントなんですよ。世界のイベントをたまたま日本でやることになっているわけで、日本の国内事情で、世界の『イベント(五輪)やめます』というのは、あってはいけないと思いますよ。世界に対して、『やる』と言った限りはやる責任があって」と述べた。

   また、竹中氏は1920年に開催されたアントワープ五輪(ベルギー)を例に挙げ、「アントワープ五輪はまさにスペイン風邪の真っただ中でやっているわけですよ」と指摘した。

   竹中氏の持論に対して落語家・立川志らくさんが「世論の6、7割が(五輪は)中止、延期だって言ってる。国民が間違ってるってこと?」と問いかけると、竹中氏は

「世論は間違ってますよ。世論はしょっちゅう間違いますよ。世論はしょっちゅう間違いますから」

と返答した。

   五輪開催への逆風が吹くなかでの竹中氏の「世論」発言。ツイッターでは竹中氏の発言に対して批判的な声が見られ、一部では感情的な声も上がっている。

   この背景には政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長による発言が多少なりとも影響を及ぼしているとみられる。

橋本会長「尾身会長の発言は非常に重要」

   尾身会長は6月2日の衆院厚生労働委員会で、「今の状況で(五輪を)やるというのは、普通はないわけですよね、このパンデミックで」との認識を示し、開催するのであれば規模を最小化するべきとの考えを明かした。

   尾身会長の発言を受け、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長は4日の定例会見で見解を述べている。

   スポーツ各紙の報道によると、橋本会長は「尾身会長の発言は非常に重要であり、そして組織委としても重く受け止めなければいけないと思っております。より簡素化、そして最適化に向けて一層の努力をしていかないと、国民のみなさんにご理解をいただけないと思っております」と語った。

   一方の竹中氏は先述の番組中で、尾身会長の発言について、「分科会がオリンピックのことを決めるわけじゃないのに明らかに越権」だとして、

「専門家として個人として言うならいいんですよ。しかし国会でね座長として言っているわけだから、あれは明らかにのりを超えてますよ」

と批判していた。

   五輪開幕まであと50日を切り、ワクチン接種、観客の有無、ボランティアなどの問題を抱える一方で、国際オリンピック委員会(IOC)は一貫して開催の姿勢を崩していない。東京五輪・パラリンピックは7月23日に幕を開ける。

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