2024年 4月 27日 (土)

二階堂ふみが天国から地獄... 「翔んで埼玉」とは真逆?TBS新ドラマの意外な見どころ

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   俳優の二階堂ふみさん(26)が主演するドラマ「プロミス・シンデレラ」(TBS系)の第1回が2021年7月13日に放送された。

   同作は、漫画家の橘オレコさんが漫画アプリ「マンガワン」で連載中の同名漫画が原作。「夫と離婚」「宿なし」「無職」「無一文」という「絶対的貧困状態」に突如として陥った主人公・桂木早梅(かつらぎ・はやめ)を二階堂さんが演じる。

  • 二階堂ふみさん(2016年撮影)
    二階堂ふみさん(2016年撮影)
  • 「翔んで埼玉」公式インスタグラムから
    「翔んで埼玉」公式インスタグラムから
  • 二階堂ふみさん(2016年撮影)
  • 「翔んで埼玉」公式インスタグラムから

「貧乏」が重要なテーマになる本作

   第1回では、不倫が判明した夫から離婚を切り出されて家を飛び出し、それをきっかけに、金持ちながら鼻持ちならない性格の高校生・片岡壱成(眞栄田郷敦さん=21)と出会い、さらに、そこから壱成の祖母が大女将を務める老舗旅館の従業員となる早梅の姿が描かれた。

   ドラマで扱われることが多いテーマとしては、「医療」「警察」「学校」「料理」といったものが挙げられるだろうが、今作で描かれるテーマ「貧乏」もそれに並ぶと言って良いだろう。

   確かに、「プロミス・シンデレラ」は、そのタイトルに「シンデレラ」の名前が入っているところからして、「貧乏」な女性がそれをものともせず駆け上がっていく、それこそ、「シンデレラストーリー」であることが予想できる。

   ただ、それに加えて、二階堂さんが「プロミス・シンデレラ」の主演を務めていることが、実に意義深いことに気付かないだろうか。

正反対の役を演じていた

   19年2月に公開された映画「翔んで埼玉」に、二階堂さんは東京都知事の息子の壇ノ浦百美役で出演。作中ではその出身階層の高さから、自らが通う高校で他の生徒をバカにするシーンも描かれていたが、その際の姿は「プロミス・シンデレラ」に出演している最中の二階堂さんとは実に対照的だった。

   例を挙げると、今回のドラマの第1回では段ボールハウスでの野宿シーンすらあった二階堂さんだが、「翔んで埼玉」ではヨーロッパの貴族が住むような豪邸にドレスに身を包んで居住。また、高校では「身分が低い」生徒に近づきたがらないという差別的な態度を取っていたが、その百美を演じていた二階堂さんが、「プロミス・シンデレラ」では「お前、しばらく風呂入ってねーんだろ? 何日も外で寝てた奴なんか害虫と変わんねーんだよ。バイ菌女!」という言葉を壱成から浴びせられるなど、その「身分の反転ぶり」が実に顕著なのだ。

ドラマ視聴前に「翔んで埼玉」を予習すべき?

   さらに、今回のドラマで二階堂さんは、無一文の状態から旅館の従業員としてとりあえずの職を手に入れるも、それは旅館の大女将の孫の家に住み込むこととセットになっており、しかも、仕事以外では大女将の孫の道楽である「リアル人生ゲーム」に付き合わされるという、その「貧乏人ぶり」が主人公を演じる上でのテーマとなっている。

   これはまるで、「翔んで埼玉」での鼻持ちならない態度が、因果応報で全て返ってきたようではないか。

   そう、「プロミス・シンデレラ」はドラマにありがちな「貧乏をテーマにしたドラマ」としても十分に楽しめるが、二階堂さんが「翔んで埼玉」に出演していたこと意識した上で視聴すると、その「ポジ」と「ネガ」とも言える両作での二階堂さんの姿が対比され、その痛快さが増す作品になっているのだ。

   そういう意味では、「プロミス・シンデレラ」は二階堂さんにとって、そして、「翔んで埼玉」を鑑賞した視聴者にとって「逆・翔んで埼玉」と言える作品になっているのではないだろうか。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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