2024年 4月 28日 (日)

五輪専用「夜行新幹線」はなぜ幻に終わったのか 組織委に懸念された「鉄道ファン」の存在

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   開幕直前に無観客での開催が決まった東京五輪。コロナ禍での開催をめぐる混乱の影響は、鉄道にも及んでいる。

  • 東海道山陽新幹線の車両
    東海道山陽新幹線の車両
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JR東日本の深夜新幹線のとりやめ

   JR東日本は2021年7月21日~31日に行われる東京五輪サッカー男女の試合にあわせ、仙台発の東北新幹線臨時列車の運行を計画していた。

   この臨時列車のポイントは深夜帯に運行されることだった。例えばやまびこ422号は7月21日、24日、27日、28日に運行され、仙台発24時45分、東京着4時20分というダイヤで運行予定だった。

   車両はE5系10両で全車自由席。深夜時間帯に新幹線が運行されることは珍しく、鉄道ファンの間では大きな話題になっていた。

   しかし事態は急変する。

   JR東日本が9日、東北新幹線臨時列車の運行とりやめを発表したのだ。当初、有観客で行われるカシマスタジアム(茨城県鹿嶋市)向けの列車だけは運行予定だと発表されていたが、13日になってすべて列車の中止が決まった。

    7月17日付の河北新報記事によると、大会組織委員会がJR東日本に対し、深夜の臨時新幹線というレアケースを狙って各地から記念乗車や記念撮影をする人々の存在を指摘したという。五輪観客以外の乗車ニーズが発生する可能性を懸念した格好ようだ。

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