「ネットで買い物をすればいいと思うんですが...」
これに対し、店側は、他の客の迷惑にもなるとして、「出て行って下さい」と退店を促した。この客は、「買うものがあるから」と言って、店の商品を買った後に出て行ったそうだ。
自論の内容からコロナに関する陰謀論を信じているようなタイプだったといい、この客が来てから出て行くまで、5分ぐらい店側とのやり取りがあったとしている。
「マスク着用をお願いすると、入口で捨て台詞を言って帰る方など過去にもいました。大声でまくしたて、店内に入ってきたケースも2、3回ありましたが、ここまで強硬な方はまれですね。あんまり酷いようですと、警察を呼ぶことも頭をよぎりましたが、警察も忙しいですしね。人に迷惑がかかるので、ネットで買い物をすればいいと思うんですが...」
今回の件についての同店の投稿は、1000件以上リツイートされるなど反響を呼んでいる。
客の主張に同調するような人たちからの異議も来ていたが、店の訴えに同情する声は多い。「出向く場所でのルールは守らないといけない」「店側にも客を選ぶ権利はあります」「企業としてここまでハッキリ言えるのは素晴らしい」といったものだ。
同店も、こうした励ましの声に対し、ツイッターでお礼を述べたうえで、「一日でも早くコロナとの戦いに打ち勝てるよう皆で一緒に乗り切りましょう!」と呼びかけていた。
ナショナル麻布は、ナショナル物産が1962年に日本に住む大使館員や外国人ビジネスマンのためにオープンさせた。後に、東北新社のグループ会社になり、都内で本店の同店を含めてスーパー3店を展開している。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)