2021年 11月 27日 (土)

「551創業者の孫監修」「あの豚まんの味が東京で」 開店に驚きも...蓬莱「何も存じていない」

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   大阪名物「551の豚まん」で知られる蓬莱(大阪市)。その創業者の「孫」が手がける「豚まん専門店」が2021年11月25日、東京・恵比寿に出店する。

   ネット上では「"551 蓬莱"の豚まんが東京でも味わえる」と話題に。しかし、蓬莱の広報担当者に話を聞くと「出店はネットニュースで知った」――。一体どういうことなのか。

  • 東京に「豚まん専門店」開業、551蓬莱の反応は(上は写真:アフロ)
    東京に「豚まん専門店」開業、551蓬莱の反応は(上は写真:アフロ)
  • 恵比寿に出店する「羅家 東京豚饅」
    恵比寿に出店する「羅家 東京豚饅」
  • 「羅家 東京豚饅」で提供される「豚饅」
    「羅家 東京豚饅」で提供される「豚饅」
  • 東京に「豚まん専門店」開業、551蓬莱の反応は(上は写真:アフロ)
  • 恵比寿に出店する「羅家 東京豚饅」
  • 「羅家 東京豚饅」で提供される「豚饅」

ツイッターでバズり話題に

「551の豚まんが、あるとき~」

   関西のお茶の間で聞こえてくる、おなじみのフレーズ。大阪を中心に近畿圏で約60店舗を展開する「551蓬莱」(運営会社:蓬莱)のテレビCMだ。

   台湾出身の羅邦強氏が大阪・難波に開いた「蓬莱食堂」(1945年開業)がルーツの551蓬莱。蓬莱公式サイトによると、看板商品の「豚まん」は、当時神戸で人気を得ていた、小ぶりなサイズの「豚饅頭」をやや大きめにアレンジしたものだった。シンプルな味付けの豚まんは、大阪名物として定着。出張時の「手土産」としても人気がある。

   生地の配送が難しいことを理由に、東京には進出していない551蓬莱。それがかえって、「大阪名物」のイメージを強固なものにしてきた。

   そんな中、飲食店を手掛けるMERCER OFFICE(東京都渋谷区)は11月12日、豚まん専門店「羅家 東京豚饅」を東京・恵比寿に出店すると発表した。同社の社長は、蓬莱創業者・羅邦強氏の孫だという羅直也氏。12日に配信された店のニュースリリースには、こんな文章がつづられていた。

「大阪土産の定番『551 蓬莱』の創業者羅邦強の孫が監修!」
「大阪のソウルフード、"あの豚饅"の味が東京でも味わえる!」
「ネタ(皮)の発酵、カヤク(餡)の配合など、創業者考案のレシピを再現した完全無添加の豚饅を提供します」

   出店情報はツイッター上で拡散され、「行かないといけない」「毎週通います!」などと話題に。中には「"551 蓬莱"の豚まんが東京でも味わえる」という見出しで報じたネット記事もあった。

「551蓬莱さんのレシピは全くわからない」

   「あの豚まん」が、ついに東京でもありつけるのか――。J-CASTニュース編集部が11月16日、蓬莱の広報担当者に電話で取材すると、次のような答えが返ってきた。

「基本的には(出店について)何も存じ上げていなくて、私たちもネットニュースで知ったばかりです」

   「羅家 東京豚饅」の出店にあたって、運営会社から特段の連絡はなかったと話す。創業者の「孫」だという直也氏との関わりも「特にはない」とした。

   一体どうなっているのか。J-CASTニュースは11月18日、恵比寿にある「羅家 東京豚饅」のメディア向け内覧会を訪れた。

   JR恵比寿駅東口から徒歩2分、レトロ風の赤字看板が目を引く路面店。のれんをくぐると、ガラスの向こうで白衣姿の職人たちが「豚饅」を作っている。冷蔵庫には「台湾ビール」も置いてあり、どこか異国情緒を感じる雰囲気だ。

   看板商品の「豚饅」は1個200円。拳一握りほどのサイズで、ほのかに甘い皮と、シンプルな味付けの餡が特徴だ。MERCER OFFICEの広報は取材に対し、都内の工場から皮を直送し、店舗で一つ一つ包んでいると説明。餡の具材は豚肉の3種の部位と玉ねぎのみだという。どの部位を使っているかについては「教えられない」とした。

   蓬莱の担当者によると、551蓬莱の豚まんは、創業以来変わらないレシピで作られているものだという。一方、12日に配信された東京豚饅のニュースリリースでは、551蓬莱の「創業者考案のレシピを再現した完全無添加の豚饅を提供します」としていた。実際に、その「レシピ」が手元にあるということなのだろうか。

「『創業者の味』というものを代表が知っているので、それを思い出しながら、再現しています。私どもは551蓬莱さんのレシピは全くわからない。(代表は)幼少期から創業者と一緒に住んできた中で、仕事のノウハウ、『食に対する学び』を得てきた。その中で馴染んできた『あの豚まんの味』を『創業者の味』として再現しています」(MERCER OFFICE広報担当者)

「『僕らが二番手』くらいの気持ちで...」

   広報担当者は「豚まんも別物ですし、運営会社、運営ブランドも全くの別物。そもそも許可をいただく、というような経緯は必要ないという見解です」と、出店時に551蓬莱側に連絡しなかった経緯を説明する。

   関西の豚まん文化を東京でも根付かせたい――。そんな思いで、5~6年前から「羅家 東京豚饅」の出店構想を重ねていた。恵比寿に出店したのは、同社が創業した「思い入れのある地」というのが一番の理由だ。

   では、豚まん文化の「本家」である551蓬莱とは、どんな存在なのか。MERCER OFFICEの別の担当者は、こう話す。

「551蓬莱の豚まんは一番おいしい。リスペクトしています。『僕らが二番手』くらいの気持ちで、やらせていただいています」

   ネット上では「なんてことだ...大阪の至宝が...」「関西にとったら国宝クラスの流出劇では?」とまで言われた、豚まん専門店の誕生。551蓬莱は、どんな思いで見ているのだろうか。

「物も見ていないですし、食べてもいないので、なんとも申し上げられないです。豚まんを作っているお店はたくさんありますので...」(蓬莱の広報担当者)
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