2021年 12月 7日 (火)

小池都政、公文書開示「黒塗り」批判で白塗りに?  SNSで懸念続出...担当課「視認性の向上考えた」

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   公文書の開示について、東京都が黒塗りのほかに、「白塗り」も導入したことが分かった。

   白塗りとは、枠で囲って「非開示」と記すことだという。なぜ導入したのか、都の情報公開課に聞いた。

  • 東京都の小池百合子知事(2019年撮影)
    東京都の小池百合子知事(2019年撮影)
  • 公文書開示では「白塗り」が目立った(画像は、江東市民連合の岡田光司事務局長提供)
    公文書開示では「白塗り」が目立った(画像は、江東市民連合の岡田光司事務局長提供)
  • 東京都の小池百合子知事(2019年撮影)
  • 公文書開示では「白塗り」が目立った(画像は、江東市民連合の岡田光司事務局長提供)

都民ファーストの会は、「のり弁」廃止を実現としたが...

   共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の2020年9月16日付記事によると、都の幹部とカジノ事業者との面談実績について、同紙が請求して開示された文書は、非開示部分が黒塗りになっていた。掲載写真を見ると、その割合は多く、いわゆる「のり弁」状態だったようだ。

   ところが、同紙の21年11月23日付記事によると、市民団体「江東市民連合」の岡田光司事務局長が請求して6月に開示された同一文書は、点線で囲った部分が白く塗られ、「非開示」と記されていた。同紙の記事では、黒塗りと白塗りの文書を比較した写真が載っており、それを見ると、文書の一部は黒塗りのほとんどが白塗りに変わっていた。

   岡田さんは25日、J-CASTニュースの取材に対し、こう話した。

「カジノ誘致の動きをつかもうと、直近までの面談実績を4月に請求して開示を受けました。たまたま赤旗の記者と話したときに、請求が重なった部分が白塗りになっていることが分かりました。今回の開示では、黒塗りの文書はなく、白塗りか全部開示、まったく開示しない、の3ケースがありましたね」

   東京都の小池百合子知事は、選挙公約の1つに情報公開の徹底を挙げている。また、小池知事が設立した地域政党「都民ファーストの会」は、「『のり弁』をやめます」を基本政策に掲げている。同会の公式サイトにある「公約の進捗」のページでは、25日夕時点でこれが「実現」できたと自己評価している。

   白塗りに対し、ネット上では、情報公開が進んだことにならないといった声のほか、枠などを付けずに意図的に白塗りにすることもありえるのではないかといった懸念の声も漏れていた。

   この点について、都の情報公開課は25日、取材に対して、次のように説明した。

東京都「黒塗りも今まで通り使えて、併用することになる」

「都合が悪いところについて、枠などを付けずに隠すということはできないことになっています。ミスで非開示と入れ忘れることがないとまでは言えませんが、もし意図的にすれば信頼を失ってしまいます。ルールの通知を出しており、各部局は守っているはずです」

   情報公開が進んでいないとの指摘については、こう話した。

「面談実績などを開示するかは、その内容によります。条例に即して開示しており、個人情報などは非開示にせざるをえません。どれだけ開示するかは、各部署の判断になります。都民ファーストの会が公約を達成したかについては、こちらでは分からないのでお答えできません」

   情報公開の施策については、公文書情報提供サービスを導入して、開示請求をしなくても、ネット上でデータの提供を依頼できるようにしたという。工事・設計関係など請求が多いものについては、データ化を進めているとした。

   白塗りについては、情報公開事務取扱要綱などの改定を2月に行って導入したとした。

「公文書には、図形などが黒く塗られていることがあり、黒塗りでは非開示部分との区別がつかないため、選択肢を増やしました。視認性の向上を考えたということです。黒塗りも今まで通り使えますので、併用することになります。表の中などは、白塗りですと見にくいことがあり、各部署で判断することにしています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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