2024年 4月 25日 (木)

巨人とは対照的?ヤクルト若手「続々台頭」の秘密 指導力だけではない「大きな差」とは

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   オリックスとヤクルトが激突している今年の日本シリーズ。前年最下位からリーグ制覇したチーム同士が対戦するのは史上初だったが、「近年で一番面白い」と野球ファンから好評だ。

  • 東京五輪でも活躍した村上はまだ4年目。我慢の起用で花開いた(写真:ロイター/アフロ)
    東京五輪でも活躍した村上はまだ4年目。我慢の起用で花開いた(写真:ロイター/アフロ)
  • 東京五輪でも活躍した村上はまだ4年目。我慢の起用で花開いた(写真:ロイター/アフロ)

奥川、高橋、村上...若手が続々台頭

   ヤクルト・野村克也元監督が提唱した「ID野球」の薫陶を受けた高津臣吾監督と、オリックスで仰木彬元監督の下でプレーした中嶋聡監督は同学年。26年前の95年にヤクルトとオリックスが日本シリーズで対戦した際に両監督は選手として戦っている。

   因縁の対決は攻守にハイレベルな戦いが繰り広げられ、ここまではすべて接戦だ。19、20年の日本シリーズはソフトバンクが巨人に4連勝と一方的だっただけに、セリーグの代表として奮闘しているヤクルトの戦いぶりが頼もしい。

   19、20年と最下位に沈んだヤクルトだが、今季はチームがガラッと生まれ変わった。

   その要因は若手の台頭だ。高卒2年目・奥川恭伸はエース格となり、自己最多の9勝をマーク。CSファイナルステージでは初戦の先発に抜擢され、抜群の制球力でプロ初完投初完封勝利飾った。

   24歳左腕・高橋奎二も制球が改善し、安定感が一気に増した。日本シリーズ2戦目でプロ初完投初完封勝利。躍動感あふれるフォームから150キロ近い直球は球威十分でスケールの大きさを感じさせる。

「将来を見据えての起用」目立った高津采配

   野手に目を移すと、社会人出身4年目の塩見泰隆がリードオフマンに定着したことで打線に破壊力が増した。身体能力はチーム屈指でまだまだ伸びしろ十分。トリプルスリーも狙える逸材だ。「不動の4番」は侍ジャパンで東京五輪の金メダル獲得に貢献した高卒4年目の村上宗隆。今季は自身初の本塁打王を獲得した。今やヤクルトの枠を超え、球界を代表するスラッガーだ。

   ヤクルトの若手が次々に頭角を現す秘訣について、スポーツ紙記者はこう分析する。

「高津監督は2軍監督を務めていたので若手の性格や長所、短所を知り尽くしている。奥川、高橋の登板間隔を空けて無理をさせなかったのも、将来を見据えての起用です。一方で、巨人は若手の高橋優貴、戸郷翔征が夏場に入って中4日で投げさせられてガス欠になった。あれではケガをするリスクがあるし、成長速度が鈍る。素質だけではプロでは活躍できない。環境の重要性を感じさせられますね」

   ヤクルトの強さは一過性ではない。若手たちが中心になり、黄金時代を築く可能性は十分にある。(中町顕吾)

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