大手ハンバーガーチェーン「バーガーキング」の斬新な宣伝方法が、SNSで注目を集めている。大阪市での新規出店にあたり、公式ツイッターが膨大な人数のアカウントをタグ付けしたためだ。通知を受け取ったユーザーらから驚きの声があがっている。運営会社に狙いを聞くと...。「やかましいからオープンや!」バーガーキング・ジャパン公式ツイッターが30日、この日オープンする「心斎橋オーパ店」を周知した。投稿では「やかましいからオープンや!」と書き込み、他の地域と比較して大阪市内に開店を希望する声が多く上がっていたことを棒グラフで伝えている。グラフは約1年前に開始したという自社調査のもと、6地区に関する「バーガーキング開店切望ツイート数」を集計。青山は0、恵比寿は7、ひときわ目立つ赤色で大阪市内を419とする。また背景いっぱいに、大阪市の開店を切望するコメントの数々を掲載している。31日には「ありがとう、ありがとう、ありがとう!コメントをくれたみんな、ありがとう!」と投稿。開店を告知するポスターも公開し、中央に大きく書かれた「あんたら来なあかんで?」という文字を囲むように多くのツイッターアカウント名が記載されている。続けて、ツイートを8回にわたって連投。180人近いユーザーをタグ付けしている。ツイッターでは開店に歓喜の声があがっているほか、タグ付けされたユーザーから驚きとともに「私のID載ってる!!嬉しい」「熱意がすごい、行かねば」などと好意的な反応が寄せられている。一方で、「ちょっと怖い」などと困惑するような声もわずかに確認できる。なぜ一般ユーザーを巻き込む大胆な広告を制作したのか。バーガーキングを運営するビーケージャパンホールディングス(東京都千代田区)のマーケティング担当者が3日、J-CASTニュースの取材に答えた。「感謝と大阪市内への復活をお伝えしたい」担当者によると、21年3月に「なんばセンター街店」が賃貸契約満了を理由に閉店して以降、およそ1年間、大阪市内にはバーガーキングが存在しない状態だった。当時、張り紙で「近隣エリアに移転先物件を必死に探しております。物件をご紹介いただける方はぜひ下記までご連絡ください」と切迫感に満ちた呼びかけをしていた。そのためツイッターなどで「大阪市内への再出店の要望」を数多く受けていたと経緯を説明。31日の投稿でタグ付けされたのは、「開店切望ツイート数」の調査中に見つけたユーザーだという。ポスターに掲載されていたコメントも実際の投稿に基づく。そのうえで広告の制作意図を、「Twitterで出店の要望や閉店を惜しむ声をいただいた皆様に、感謝と大阪市内への復活をお伝えしたいと思い、今回の広告を制作いたしました」とする。ツイッターの反響には「非常に多くの、大阪市内への再出店を喜ぶ声をいただいており、嬉しく思っております」と答えた。アカウント名が記載されたポスターは「心斎橋オーパ店」の入口付近の通路に掲示している。2月28日までの予定。「今回、大阪市内にバーガーキングを復活させることができました。大阪の皆様に、直火焼きの100%ビーフパティを使用した本格バーガーをお楽しみいただけますと幸いです」
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