2024年 4月 27日 (土)

「私、SKE48に来てから泣いてないや」 卒業の大場美奈、AKBから移籍後の充実ぶり噛みしめる

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   SKE48の大場美奈さん(30)が2022年4月23日、本拠地のSKE48劇場(名古屋市中区)で卒業公演を行い、約13年間にわたるアイドル生活に事実上の終止符を打った。

   大場さんは09年にAKB48に9期生として入り、13年からSKE48と兼任。14年に完全移籍した。終盤に約13分間にわたって行ったスピーチでは、元々名古屋に縁がなかった自分を受け入れてくれたSKE48のメンバーやスタッフ、ファンへの感謝を繰り返し口にした。AKB48時代は「もうどうしていいかわからないことがたくさんあった」と振り返る一方で、「私、SKE48に来てから泣いてないや」とも。移籍で「すごく楽しい第2のアイドル人生が歩めました」などと感慨深げに話した。

  • SKE48の大場美奈さん。卒業公演では13分近くにわたって感謝の言葉を述べた (c)2022 Zest, Inc.
    SKE48の大場美奈さん。卒業公演では13分近くにわたって感謝の言葉を述べた (c)2022 Zest, Inc.
  • 劇場に飾られていた壁写真も外された。卒業を象徴するイベントだ (c)2022 Zest, Inc.
    劇場に飾られていた壁写真も外された。卒業を象徴するイベントだ (c)2022 Zest, Inc.
  • 卒業公演でパフォーマンスする大場美奈さん (c)2022 Zest, Inc.
    卒業公演でパフォーマンスする大場美奈さん (c)2022 Zest, Inc.
  • SKE48の大場美奈さん。卒業公演では13分近くにわたって感謝の言葉を述べた (c)2022 Zest, Inc.
  • 劇場に飾られていた壁写真も外された。卒業を象徴するイベントだ (c)2022 Zest, Inc.
  • 卒業公演でパフォーマンスする大場美奈さん (c)2022 Zest, Inc.

8位にランクインした「センチメンタルトレイン」は「とても大切な曲」

   卒業項目の演目は「僕の太陽」公演。大場さんがAKB48時代に率いた「大場チーム4」(11年6月~12年10月)にとって唯一の演目で、この演目の楽曲を基本に、ダブルアンコールを含めて全14曲を披露した。

   大場さんはSKE48に移籍した14年、AKB48グループの選抜総選挙で56位に選ばれた。15~17年にかけては、17~32位の「アンダーガールズ」と呼ばれる範囲にランクイン。現時点では最後の総選挙になった18年に8位に入り、初めて上位16位の「選抜メンバー」に選ばれた。この順位を反映する形で発売されたのが「センチメンタルトレイン」で、卒業公演でも「とても大切な曲」として披露された。

   移籍直後には様々な受け止めがある中で、大場さんを支えたのがSKE48のメンバーだ。大場さんによると、SKE48のメンバーは、「すごく人見知りな子が多くて、あんまり他のグループ(のメンバー)にグイグイ行ける子たちは少ない」。それでもSKE48や名古屋の良さを「本当に一から細かく、たくさん」大場さんに伝えたおかげで、大場さんは「すごく楽しい第2のアイドル人生」を送ることができた。その様子はファンにも伝わり、大場さんへの支持が広がった。

「皆さんも安心して『あ、大場美奈ってSKE48で楽しもうって思ってくれてるんだ』って思ってくれたと思うんですよ」

AKB48時代は「自分でいろんな問題を起こしたり、自分で自分を苦しめたり」

   振り返ると、AKB48時代は大場さんにとっては順風満帆ではなく、「本当に自分でいろんな問題を起こしたり、自分で自分を苦しめたり、もうどうしていいかわからないことがたくさんあった」。グループ加入前のSNSの内容が問題になり、11年9月から11月にかけて謹慎を余儀なくされたことや、「大場チーム4」が志半ばで事実上解体されたことを指すとみられる。

   これと対比する形で、4月1日から3日にかけて行われた卒業コンサートで流された過去の映像を見たときに、SKE48での活動の充実ぶりを「『あー、私、SKE48に来てから泣いてないや』って思ったんですよ」と実感したという。

   要望に耳を傾けてくれたスタッフや、自らにチャンスを与えてくれたファンへの感謝を述べ、改めて涙と冗談交じりでメンバーに言葉をかけた。

「みんながアイドルしてる姿をちゃんと応援するから、アイドルでいるうちは是非楽しんでください。そして、何かあっても、いつだって私に連絡してきてください。あの...、お金がなかったら深夜バスで名古屋に来ます!(会場に笑い声)でも、頑張って稼いで新幹線乗って来ます!」

   大場さんが正式にSKE48を離れるのは4月30日だが、ステージに立つのはこの日が最後。最後の楽曲に選んだのは、大場さんが初めてランクインした11年の選抜総選挙後の結果を反映してリリースされた「抱きしめちゃいけない」だった。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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