2024年 4月 20日 (土)

人気映画学校、ハラスメント防止を強化へ 代表「これまでの運営を反省」「認識が希薄だった」

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映画やドラマの制作などを手掛ける「映画24区」(東京都中央区)は2022年5月1日、運営する映画学校の指導方針を見直すと発表した。

   映画界で相次いで明るみとなっているハラスメント問題を受けての対応で、安心できる環境づくりに努めるとしている。

  • 映画24区公式サイトより
    映画24区公式サイトより
  • 三谷一夫氏(映画24区公式サイトより)
    三谷一夫氏(映画24区公式サイトより)
  • 映画24区公式サイトより
  • 三谷一夫氏(映画24区公式サイトより)

「過度な身体的接触が起こらないよう配慮」など3点掲げる

   俳優向けの有料映画学校「映画 24 区トレーニング」は2009年に開校した。

   公式サイトによれば、これまでに170人の映画関係者を招き、300回の授業を開催、のべ1万3000人超が講座を受講した。

   映画24区代表で映画プロデューサーの三谷一夫氏は5月1日、指導方針を見直すとウェブサイトで発表した。理由を「昨今、映画界を中心に起こっているハラスメント問題を真摯に受け止め、映画24区でもワークショップのこれまでの運営を反省し、見直し致しました」と説明する。

   方針として「ハラスメント防止の徹底」を掲げ、(1)授業を担当いただく講師には、事前にハラスメント行為(暴言・威圧行為等)を行わない旨の宣誓書を提出いただきます(2)授業内では、講師による指導や、受講者同士の芝居において、過度な身体的接触が起こらないよう配慮致します。受講者には事前に芝居内容の詳細をお伝えし、ご理解いただいた上でご参加頂くよう致します(3)授業終了後の懇親会等は原則行いません。開催する場合は、弊社責任者が必ず同行致します(但し、未成年の参加は不可。事務所に所属されている方は事務所の許可が必要となります)――の3点を約束した。

「多少の厳しさは必要だと考えてきたのですが...」

   受講者の個人情報管理を徹底するとも誓い、(1)受講者にご提出いただいた個人情報(プロフィール等)は、授業運営上、講師が閲覧させていただく場合がございます。但し、授業終了時には全て回収し、電子データも削除致します(2)講師から、作品のキャスティングやスタッフィングの目的で、受講者に連絡をとりたい旨の申出があった場合は、必ず弊社から受講者ご本人もしくはマネジメント事務所にご連絡させていただきます(講師から直接、受講者に連絡がいくことはありません)――などを挙げている。

   三谷氏は「弊社は趣味ではなく、プロの俳優を目指す方を対象にしているので、指導上の多少の厳しさは必要だと考えてきたのですが、一方で、『ハラスメント防止』に対する視点と認識が希薄だったと反省しています」と振り返り、

「過去受講いただいた方で、不快な思いをさせてしまった方にお詫び申し上げると共に、今後は、私自身がもっと勉強をして、将来のある監督や俳優の才能や意欲を削ぐことのないよう、彼らを守り、厳しい中にも、互いに切磋琢磨できる良質な環境づくりに向けて、より一層努力していく所存です」

とした。

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