2024年 4月 23日 (火)

「卒業したって私生きていけない」過去に苦悩も SKE48にささげた13年...須田亜香里が語った「卒業後の歩き方」

自分たちの努力に誇りを持っている人たちであってほしい

―― 改めてになりますが、卒業までに後輩に何を伝えていきたいですか。「こういうグループであってほしい、あり続けてほしい」といった思いがあればお聞かせください。

須田: 自分たちの努力に誇りを持っている人たちであってほしいと思いますね。結構「つらいことを避けて通ってもいいよ」という時代にはなりましたが、自分が見せたいもののためには妥協しない子たちであってほしいと思います。ファンの方に届けたいものがあるから頑張ってるんだよね、という努力の時間を、ファンの方のために楽しめるプロとして楽しめる人たちであってほしい。あとは、自分のことを好きでいてほしいです。それと、パフォーマンス面や、ファンの方に対してのあり方かな。いつもファンの方の方向を向いて「こういうことをしたら嬉しいかな」とか、「こういう私達であったら、きっとみんな元気になってくれるかな」とか、その目線を忘れずに持てる。それをレッスン場でも、レコーディングの時でも、いろんなときにファンの方のことを思ってステージに立てる人であってほしいです。

―― 先ほどの選抜落ちからの経緯をうかがっていると、青海さんは大丈夫そうですね。

青海: 安心してください。
須田: 本当にひな乃はいいやつなんです。

―― 新公演の囲み取材の時に体調を崩して、一時退出する場面がありました。それほど、力尽きるぐらいに全力でパフォーマンスをしていたと受け止めました。

青海: 過呼吸になっちゃったんです。それこそファンの皆さんにいいものを見せたかったからこそ、追い詰めて追い詰めてやったけど、怒られて。(笑)
須田: 心配になるぐらい、見せたいものに対して努力する子なので...。もうちょっとセーブして、っていつも言ってましたけど、してくれないから。(ペース)配分するのも仕事だから。(笑)
青海: そうなんですよね、私は本当に頭からずっとマックスで行っちゃうんです。

―― マラソンみたいなものですからね。

青海: そこもプロの仕事なので、亜香里さんに学ばなきゃ、と思っています。
須田: 誰がセンターになっても楽しいSKE48になると思うし、未来は明るかったと思いますが、中でも、ひな乃がなったのが私は個人的に嬉しいです。最も「後輩感」のない、何か頼れる後輩。「何年も一緒にやってきたんじゃないかな?先輩だっけ?」というぐらい、私の面倒を見てくれることもあります。逆に、すごくお馬鹿でほっとけないところもあるし、そういう愛おしさと頼もしさが全て詰まっている子なので、きっとメンバーみんなも、ひな乃がセンターで安心もしていると思うし、一緒にいいSKE48をまたみんなで作っていってくれると思います。

須田亜香里さん プロフィール
すだ・あかり 1991年生まれ、愛知県出身。2009年にSKE48に3期生として加入。チームEのメンバーで同チームのリーダーを務める。4枚目のシングル「1!2!3!4! ヨロシク!」(10年)以降の全シングル表題曲に参加。AKB48のシングル表題曲にも通算18作品参加した。18年の「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」では2位にランクイン。21年11月と22年5月にソロライブを開催。22年9月に卒業コンサートを開き、22年11月に卒業予定。

青海ひな乃さん プロフィール
あおうみ・ひなの 2000年生まれ、愛知県出身。18年に9期生としてSKE48に加入。チームS所属。前々作「あの頃の君を見つけた」(21年)で初めて選抜メンバーに選ばれ、今作で初めてセンターポジションに抜てきされた。派生ユニット「カミングフレーバー」のメンバーとしても活動している。

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