2024年 5月 18日 (土)

注目の京口VS寺地、識者は「攻撃力、防御技術はほぼ互角」と分析 フィジカル面で若干の差か

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   プロボクシングの世界ライトフライ級王座統一戦が2022年11月1日にさいたまスーパーアリーナで行われる。WBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ、28)とWBC王者・寺地拳四朗(BMB、30)が対戦する。日本人選手同士の世界王座統一戦は12年のWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔対WBA王者・八重樫東戦以来10年ぶり2度目となる。

  • プライムビデオインスタグラムより(@primevideojp)
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「両者の王者としての実績は申し分ない」

   WBAスーパー王者の京口は16年4月のプロデビュー以来無敗(16勝11KO)を誇る。17年7月にIBF世界ミニマム級王座を獲得し2度防衛。その後、王座を返上してライトフライ級に階級を上げ、18年12月にWBAスーパー王座を獲得した。寺地との王座統一戦は保持する王座の5度目の防衛戦となる。

   対するWBC王者・寺地は17年5月に同王座を獲得し8連続防衛を果たした。21年9月に9度目の防衛戦を行い、矢吹正道(緑、30)に10回TKOで敗れ王座陥落。22年3月の再戦で3回KO勝利を収め王座に返り咲いた。寺地の敗戦は矢吹戦のみで通算20戦19勝(11KO)1敗。

   米国の権威あるボクシング専門誌「ザ・リング」のライトフライ級ランキングでは京口が王者に君臨し、寺地がランク1位につける。日本人選手による10年ぶりの世界王座統一戦はまさに「世界一」を証明するための一戦となる。J-CASTニュース編集部は、元協栄ジム会長の金平桂一郎氏(56)に両者の力を分析してもらった。

   金平氏は今回の世界王座統一戦に関して「両者の王者としての実績は申し分ない。互いに実力者であり充実している中での王座統一戦になる。王座統一戦としては最高のタイミグだと思います」と語った。

   世界2階級を制覇し無敗の京口に対して寺地は8連続防衛の実績を持つ。金平氏は両者の攻撃力、防御技術はほぼ互角とみており、フィジカル面で若干、京口が上回っていると分析した。

「負けた選手の評価が落ちるということはない」

   金平氏は「寺地選手は矢吹選手との初戦で矢吹選手の荒々しいボクシングに飲み込まれてしまった。対する京口選手は今年6月にメキシコで行われた防衛戦でラフファイト気味の相手に打ち勝った。ですのでフィジカル的なファイトになった場合、京口選手が優位だと考えます」との見解を示した。

   攻撃力においては寺地の進化を評価した。直近の矢吹との再戦に関して「攻撃力がすごくアップしていた。矢吹選手を最初から圧倒する形で寄せ付けなかった。寺地選手は自信を持って矢吹選手に挑んでいったように見えました」と分析した。

   日本人同士による初の世界王座統一戦となった12年の試合は、WBC王者・井岡がWBA王者・八重樫を判定で破り2団体の王座統一に成功した。勝利した井岡はその後、ライトフライ級、フライ級、スーパーフライ級を制して世界4階級制覇を達成。敗れた八重樫はライトフライ級、フライ級の王座を獲得し世界3階級を制覇した。

   金平氏は「八重樫選手は井岡選手に負けてしまったが、良い試合をしたので人気が落ちるということはなかった。その後は階級を変えて活躍しましたし、良い前例となったと思います」と当時を振り返り、「今回の2人にしてもそう。内容にもよりますが、負けた選手の評価が落ちるということはないと思います」と述べた。

   そして最後に「かみ合う試合になると思いますし、名勝負になる予感がします。ただ勝敗の予想は非常に難しいです」と語った。

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