「広島に残した財産は計り知れない」 巨人復帰の長野久義、記者も絶賛する「人柄」とは

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   広島の長野久義が巨人に無償トレードで移籍することが2022年11月2日、両球団から発表された。長野は18年オフ、巨人にFA移籍した丸佳浩の人的補償で広島へ。巨人には4年ぶりの復帰となる。

  • 2013年WBCでも活躍した長野久義(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    2013年WBCでも活躍した長野久義(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 2013年WBCでも活躍した長野久義(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「本当に気遣いの選手でした」

   今回の電撃移籍が大きな反響を呼んだのは、長野が志願したことではなかったことだ。スポーツ紙の報道によると、広島の鈴木清明球団本部長は長野をプレーヤーとしても、人格的にも高く評価していることを強調した上で、今後の野球人生を考えた時に巨人に戻ることが最良の選択ではないかと判断して昨オフから長野と話し合いを重ねていたという。2度の他球団からの指名を断り、巨人に入団した経緯があることから、広島も長野の野球人生を案じたのだろう。

   SNS上では広島ファンから長野に感謝のメッセージがあふれる一方で、「広島は選手を大事にするチーム。心遣いが素晴らしい」「1人の野球選手のことをここまで思ってくれるなんて。長野は幸せ者だよ」など広島フロントに称賛の声が殺到した。

   広島を取材するスポーツ紙記者は、長野の人柄に魅了されたことを明かす。

「番記者1人1人の名前を覚え、分け隔てなく対応してくれた。元気がない記者には声を掛けたり。本当に気遣いの選手でした。広島での在籍4年間では規定打席に一度も到達できず、本人は納得のいかない成績だったかもしれないが、落ち込んだ姿を見せず練習に取り組み、若手の良きお手本になっていた。広島に残した財産は計り知れないです」

   巨人の外野陣は丸佳浩、来季も残留濃厚なウォーカー、ポランコでレギュラーが固まっているが、長野も広角に安打を量産する本来の状態を取り戻せば、大きな戦力になる。巨人で輝くことが広島への恩返しにもなる。来季は野球人生をかけた特別なシーズンになりそうだ。(中町顕吾)

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