2024年 5月 5日 (日)

早稲田大「オリジナル香水」があった! 「大学のイメージ表現」どんな匂い?制作会社明かす開発経緯

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   斬新な大学オフィシャルグッズがSNSで話題になっている。早稲田大学の香りをイメージした「早稲田オリジナルコロン」だ。

   ツイッターでは、「香りが気になる」などと興味を持つ声が上がっている。J-CASTニュースは早稲田大学のオフィシャルグッズショップ担当者に発売経緯を取材した。

  • 早稲田オリジナルコロン
    早稲田オリジナルコロン
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「知性やシャープさと同時に懐かしさや落ち着きを感じられる雰囲気」

   早稲田オリジナルコロンは2022年10月上旬ごろに、ツイッターで紹介されたことをきっかけにSNSの一部でちょっとした話題になった。

「慶應や青学ですら売ってないのに何で早稲田でオリジナルコロン出してるんだろう」

   慶応大学はもちろん、いわゆるMARCHと呼ばれる東京都内の有名私立大学群でも11月4日現在、大学のオリジナル香水を販売しているところはない。あまりの珍しさにツイッターでは「早稲田の香りが気になる」「稲の匂いがしそうで好き」といった声が寄せられた。

   いったいどんな香りなのか。早稲田大学から正式に委託を受け、オリジナルグッズを制作・販売するデューク・コーポレーション(東京都世田谷区)の担当者は10月25日、取材に対しこう説明する。

「『都会の中のオアシス』『喧騒の中で心休まる場所』のようなイメージのもと作られた香りです。具体的な植物の香りに近づけているというよりも、知性やシャープさと同時に懐かしさや落ち着きを感じられる雰囲気を目指した香りとなっております」

   香りを検討するにあたっては、早稲田大学に対する先入観を持たない海外の調香師をキャンパスに招いたという。調香師には実際に大学周辺を散歩してもらい、数種類の香りを提案してもらった。それらの香りを大学職員や学生に嗅いでもらい、アンケートの結果、選ばれたものだそうだ。

   早稲田大学のどこかの匂いではなく、早稲田大学のイメージや雰囲気を表現した香りだとして、角がなく日常生活でも使いやすいという。担当者は「新宿という都会の雰囲気と緑の多いキャンパス内のオープンな雰囲気が想起される、早稲田大学らしい香りになっていると思います」とコメントした。

関係者に大人気で再販

   早稲田オリジナルコロンは第一弾が2010年10月から2014年4月にかけて販売された。当初は現役生を対象としていたが、卒業生や職員たちに好評だったそうだ。

「商品自体はユニセックスのアイテムであり、性別を問わず校友(OB)の方に好評をいただきました。
商品デザインがよく飾っているだけでもかわいいということで、関係者へのプレゼントとして利用される方も多かったです」

   こうした反響を受けて、第二弾が2018年3月から現在に至るまで販売されている。都合により第一弾を作成したメーカーでは再生産が叶わなかったが、再販の要望が多かったため、別のメーカーに相談して第二弾を作成したという。

「香りは第一弾のコンセプトを引き継ぎ極力同じ香りになるよう調整いたしましたが、メーカーも調香師も異なるため多少の違いはあるかもしれません」

   現在の販売価格は4000円(税込)だが、担当者によると3500円(税込)に価格改定する予定だそうだ。

なぜ「早稲田オリジナルコロン」を開発したのか

   大学をイメージした香水という珍しさから話題になったが、当初の計画では他大学と同時に販売される予定だったという。

「とあるメーカーからのご提案で他大学同時に商品を作成、販売することを目指して開発を始めました。香りという側面から大学のブランディングを行う試みで、弊社としてもスポーツの応援に結びつけたり、大学公式グッズとして販売することでその大学の香りというものを確立できたら面白いなと考えました。
試作の段階でそれぞれの大学の匂いがなんとなくその大学を表していると感じられ、香りというものの面白さ、可能性を感じました」

   ただし現在「他大学で販売しているところは私も1校も把握しておりません」という。少なくとも、これまで早稲田オリジナルコロンの生産に携わったメーカーでは他大学商品作成に関する話は持ち上がっていないとのことだ。

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