サッカー日本代表は、ワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント1回戦でクロアチアに敗れたものの、MF三笘薫選手(25)がクールな表情から生み出す切れ味鋭いプレーで世界的な注目を集めた。そんな中で、川崎フロンターレ時代に出演したコミカルな寸劇が、W杯敗退直後の2022年12月6日、ツイッターで再び脚光を浴び、「ギャップがあって面白い」と話題になっている。「ねぇ、中村君」黒っぽいスーツで身を固めた三笘選手が、ヘッドセットを着けながら、パソコンのキーボードを必死に叩いている。左隣でお菓子を食べながら漫画雑誌を見ているのは、大先輩の中村憲剛さん(42)だ。「はい、分かりました。ありがとうございます。あっ、2億円プランですね!」三笘選手は、こう言って笑顔を見せ、「はい、はい、失礼しま~す」と通話を切った様子になる。すると、ヘッドセットを取って、「フー」と息を吐く。そして、「うわぁー」と声を上げると、立ち上がって、「営業成績表」と題した紙が貼られたホワイトボードへ向かう。棒グラフの成績表では、三笘選手は8人中で断トツ1位になっていた。「今月も、あっという間にノルマ達成やったな。まあ、こんな結果じゃ、満足できねえから。まだまだ頑張らねえとなぁ」「でも、他の選手と全然差がついてるなぁ。ねぇ、中村君」こう言って、三笘選手が右手を中村さんの肩に置くと、中村さんは、お菓子を食べながら思わずうなずく。「引退したからって、テレビばっかり出てる場合じゃないんです」こう苦言を呈すると、中村さんは、思わず大笑いして...。三笘選手が出演した2分ほどの寸劇では、こんなコミカルタッチで進む。三笘選手は、「ゴー、ゴー、ゴー、ゴー」と両手を差し出したり、スーツを開いて見せびらかしたりして、試合中のクールな表情とは異なる一面を見せている。出演したフロンターレのマスコット「ふろん太」にも、「最近SNSばかりしかやってないじゃないか!」とキレキレのツッコミを入れていた。「見事に演じ切ってくれ、期待を超えるおもしろさに!!!」この寸劇は、フロンターレが2021年1月23日に行った新体制発表会見で披露された。司会者から、「すごい!演技も結果出しましたね」とほめられると、三笘選手は、「ヤバいですね、あれは。ちょっと後で謝っておきます」と大先輩のことを気遣っていた。チームの公式サイトによると、このときは、新型コロナウイルスの感染拡大で国の緊急事態宣言が発令されたため、オンライン配信で会見が行われた。三笘選手は、チームのスポンサーになっているスーツブランド「ORIHICA」のコーナーで、スーツモデルとして抜擢された。その演技については、「見事に演じ切ってくれ、期待を超えるおもしろさに!!!さすが『#ミトマ末恐ろしい子』でした」と称賛されていた。その後、2月8日になって、「話題騒然となった三笘薫選手の寸劇」として、チームの公式ユーチューブにその部分が投稿された。「一日の終わり、ちょっと疲れた時に、すぐに何度でもこのシーンだけを見たい。そんなご要望にお応えして、寸劇部分のみ編集してみました」と紹介されている。今回は、日本代表がW杯決勝トーナメント1回戦でクロアチアに敗れた後、ツイッターでその動画の一部が拡散した。演技については、普段のクールな表情と比較され、「かわいいw」「このギャップは最高!」「何度見ても笑う」といった声が出た。W杯のクロアチア戦では、三笘選手がPK戦でシュートを阻まれて号泣しただけに、三笘選手に早くこんな笑顔に戻ってほしいと励ます声も出た。同時に、号泣シーンなどを見て落ち込む人も多かったのか、動画を見て「泣いてる映像見たあとのこれ...元気出た!」との感謝の言葉も続々寄せられている。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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