2024年 5月 6日 (月)

サッカー熱高まる国内、次の観戦チャンスは? 「にわかファン」勧誘に燃えるJリーグサポも

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   カタールW杯での日本の快進撃を受け、サッカーにこれまでなじみのなかった「にわかファン」が急増している。

   しかし、次の代表戦はしばらくない。代表DF長友佑都は敗戦の弁で「日本サッカーの発展のためにも、Jリーグをもっと盛り上げていかないといけない」と課題を語り、日本国民にJリーグの応援を要望した。問題意識を共有するサポーターの間では、熱が冷めないうちとばかりに勧誘活動が広がっている。

  • Jリーグ公式サイトより
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元日本代表「にわかファンも大事」

   格上のドイツ、スペインを破るも、あと一歩でベスト8入りを逃した日本。クロアチア戦を中継したインターネットテレビ「ABEMA」の視聴数は、深夜にもかかわらず2000万を叩き出した。

   盛り上がりを受け、「にわかサッカーファン」も増えたとみられる。国際政治学者の三浦瑠麗さんは6日にツイッターで「(社内で)みんなサッカーの話しかしてない。日本中に熱烈な『にわかファン』を作ったってすごいことだよね」と森保ジャパンの功績をたたえた。

   過去のスポーツの国際試合でも、にわかファンは注目された。19年ラグビーW杯ではラグビーが社会現象となり、「にわかファン」が流行語になった。閉幕から約2か月後の国内トップリーグ第2節は、観客数が3万7000人と過去最高を記録した。

   元日本代表の城彰二氏はW杯直前の22年9月、自身のユーチューブチャンネルで、昔よりもコアなサッカーファンが増えた一方、サッカー界の華やかさがなくなりライト層が極端に減ったと指摘した。「にわかファンも大事」と、元日本代表MF・本田圭佑氏のようなスター選手を輩出するなどして新規開拓する重要性を訴えていた。

   J1川崎フロンターレなどで活躍した鄭大世氏は7月、「生半可な気持ちで豊スタ(豊田スタジアム)に来るのはやめてもらいたい」などとするネットの書き込みに反応し、「経営的観点からはライト層がチケット収入を支えてくれてます。熱狂的なコア層がライト層を攻撃するのはエンタメ共通の悩み。娯楽が溢れてる中、サッカーに興味を持って現場に足を運んでくれる事に感謝。サッカーを愛する者同士手を取り合いたいですね」とツイートした。

   代表DFの長友はクロアチア戦後、「日本サッカーは確実に成長していると感じています。Jリーグでプレーしている選手たちもいますし、ここにいる選手はJリーグで育って、海外でプレーしている選手たちです」と代表メンバーを紹介し、「日本サッカーの発展のためにも、Jリーグをもっと盛り上げていかないといけない」と危機感を口にした。

   そのためにもファン人口の拡大は不可欠で、「皆さんのお住まいの地域にJリーグのチームがあると思う。選手たちは勝利のために、1プレーのために努力しているのでぜひ応援してもらいたい」と呼びかけた。

「にわかファンを逃してはいけない」

   サムライブルー(A代表)の次の主要国際大会は、2024年1月開幕予定のアジア杯カタール大会と1年以上先になる。

   サッカー熱の手近な受け皿となるのは、長友が熱望したJリーグとなりそうだ。例年では2月に開幕し、来年はJリーグ開始から30年の節目となる。代表メンバーは海外勢が多いものの、国内組は長友(FC東京)、権田修一(清水エスパルス)、谷口彰悟(川崎フロンターレ)、酒井宏樹(浦和レッズ)、相馬勇紀(名古屋グランパス)、町野修斗(湘南ベルマーレ)、山根視来(川崎フロンターレ)がいる(今期で契約満了の選手含む)。

   J1平均入場者数は2019年に過去最高の2万人台を記録したものの、2022年シーズンは新型コロナウイルスの影響もあり1万4328人だった。プロ野球は2万4558人だった。

   日本代表のW杯終幕後、各クラブのサポーターやサッカー愛好家からはにわかファンを歓迎するムードが広がっている。

   SNSでは「J2からの昇格みてみませんか?ジュビロ磐田とともに」「パスを繋いで攻撃的なサッカーを作っている最中のFC東京というチームがJリーグにありますので良かったら見にきてね!」「柏レイソルという元気いっぱい夢いっぱい伸び代いっぱいイケメンいっぱいの黄色が素敵な美しいクラブがあります(中略)熱をそのままに共に応援しませんか!!!」とラブコールが飛び交い、「この熱狂をきっかけに生まれたにわかファンを逃してはいけない。Jリーグに巻き込むための熱い戦いが全国サポーターに課せられた任務」と使命感を抱く人もいた。

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