2024年 4月 20日 (土)

「母はルッキズムの権化」「美人の人生を歩みたい」 10代で整形した・させられた2人の少女

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「その目は美人じゃない」されるがまま手術

「母は生まれつき二重ですが、私のまぶたは腫れぼったかったので、『その目は美人じゃないから』といって」

   りのこさんが高校3年の時だった。もともと整形を肯定的に捉えており、テレビ番組の影響で整形による「変身」への憧れすら感じていたため、母の勧めを受け入れた。とはいえ事前知識もなく、されるがままで手術は進んだ。

「どのような幅の二重が良いか、私は選ばせてもらえなかったです。母が症例写真の本を買って1人でどんな風にしたいかイメージを膨らませて。クリニックを選んだのも母ですし、一緒にクリニックに行った時も、医師に『これくらいの幅にして』と指示して1人で二重幅を決めてしまいました」

   母が喜ぶ一方でりのこさんは、まぶたがゴロゴロしたり糸の跡が残ったりと予期せぬ違和感に悩まされた。その割に二重幅が狭かったため顔は大して変わらずという印象で、「あまり納得のいく仕上がりとは言えなかった」と肩を落とす。

   埋没法は比較的簡易な手術で、りのこさんの場合は1年で効力が損なわれた。喪失感があり、母からは「お前のケアの仕方が悪いせいで」と責められてしまった。整形後の悩みをこのように吐露する。

「自分で決めてないから降りかかる不満を上手く処理できない。自分が決めたことだったら『でも私がやりたくてやったから』って気持ちになりますが、やりたくてやったわけじゃないと何か起きても周りのせいにしちゃうし、不満があったらそのまま。消化せずにモヤモヤを抱えたままになっちゃう」
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