埼玉県にある深谷爬虫類館で始まったサービス「手刀スイカ割り」がSNSで注目を集めている。注文すると、館長がスイカに手刀を入れ、砕けたものをリクガメに与えることができるという。館長は「爬虫類系YouTuber」として人気を博する鰐さん(32)だ。爬虫類など生き物の姿を伝えるユーチューブチャンネル「ちゃんねる鰐」を運営し、チャンネル登録者数は85万人を超える。J-CASTニュースは2023年5月15日、鰐さんに実施の経緯を取材した。「注文すると館長がスイカを手刀で割ります」深谷爬虫類館は4月20日にオープンした。21年に閉館した私設昆虫館を、鰐さんが買い取り、リフォームした。鰐さんは取材に対し「飼育している生き物達の飼育環境拡張に伴い、展示出来る施設にしようと思ったのが設立のきっかけ」と説明する。トカゲ、ヘビ、カメやワニなど様々な爬虫類や両生類を間近で見たり、触れたりすることできる。「手刀スイカ割り」サービスは、5月13日に爬虫類館のツイッターで告知された。「入荷しました」というコメントともに、スイカの写真を掲載した。スイカには次のような説明書きが張られている。「注文すると館長がスイカを手刀で割ります割られたスイカはリクガメに与えてください」週1回限定で注文することができ、値段は4000円。告知ツイートは16日までに5000件以上のリツイート、1万7000件以上の「いいね」が寄せられる大きな反響があった。爬虫類館のツイッターによれば、14日に早速注文があり、動画でその様子を紹介している。鰐さんが一撃でスイカを砕くと、十数人の客が「うおー!」「すごーい」と楽しそうに声をあげ、拍手を送った。取材に対し、鰐さんはサービスを開始した背景をこう述べる。「館長が元々空手と筋トレをしているパワータイプのキャラクターだったので、仲間内でスイカを食べる時によく素手で割る役をやらされており、Youtubeの動画上でリクガメにスイカを与える時に手刀でスイカ割りをしたところ、人気のコンテンツとなったので、爬虫類館で実際にお客様に生で見て頂きたかったためメニューに取り入れました」「歓声をあげて拍手をしながら喜んでくれていました」鰐さんは中学で剣道、高校で剣道と柔道を続け、大学では空手部主将を努めながら趣味でウェイトトレーニングに励んでおり、パワーに自信がある。スイカ割りを週1回の開催にとどめる理由は、次のように説明する。「館長自体は1日に何個でもスイカを割ることが出来ますが、水分の多いスイカをリクガメに与え過ぎるとお腹を壊してしまう可能性があるので週1回としています(リクガメが増えたら頻度は増える可能性があります)」初めて手刀でスイカを割ったときは「割れるのか!」と感動したそうだが、10回以上繰り返すうちに「いかに綺麗に割れたか」に意識が向くようになったという。14日に披露したスイカ割りについては「あまり綺麗に割れなかったのでもっと綺麗に割れるようになりたいです」と振り返る。客からは好評だった。「お客様は注文した方以外も全員が見物に集まり、歓声をあげて拍手をしながら喜んでくれていました うちで飼育しているリクガメ達は赤い色をした食べ物が好きなのでスイカは大好物 目の色を変えて食いついてすぐに完食してくれました」手刀スイカ割りがSNSで注目を集めたことを受けては、次のようにコメントした。「最近ではスイカを手刀で割るのが普通の事になってしまっていたのでここまで反響があるとは思いませんでしたリクガメがシャクシャクと音を立てながらスイカを食べる様子はとても可愛くて癒されるので是非たくさんのお客様に見て頂きたいです」(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)
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