日本ハム、最下位低迷も新庄監督の育成手腕に高い評価 「来季の続投」は?

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   2年連続最下位の危機に瀕している日本ハム。6月下旬まで借金5前後に踏みとどまっていたが、7月に39年ぶりの13連敗を喫したのが大きな痛手だった。3位・ソフトバンクと9.5ゲーム差。残り32試合であることを考えるとCS進出は非常に厳しい。

  • 写真:アフロ
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ブレークした選手たち

   ただ、就任2年目を迎えた新庄剛志監督の評価が決して低いわけではない。今季は万波中正がリーグ2位の19本塁打と覚醒。ソフトバンクにFA移籍した近藤健介の人的補償で移籍した田中正義が守護神に定着し、新加入のアリエル・マルティネスも中軸として活躍している。米国から逆輸入で入団した加藤豪将、シーズン途中で中日からトレード移籍した郡司裕也、山本拓実も新天地で輝きを放っている。清宮幸太郎、野村佑希、五十幡亮汰ら将来が嘱望される若手が多いのも特徴だ。

   スポーツ紙デスクは、「新庄監督が就任したタイミングで再建には時間が掛かるという見方が多かった。チームとしては結果が出ていませんが、若手たちは試合に出て経験を積み重ねることで自信をつけている。攻守で精度を高めれば、来年はCS進出を狙えるチームになると思います。注目は新庄監督が来季も続投するか。成績不振の責任を強く感じているかもしれないが、我慢強く若手を起用しているので致し方ない部分もある。多くの日本ハムファンが新庄監督の続投を願っていると思います。去就が注目されますね」と語る。

   エスコンフィールドは週末の試合になると、3万人を超える大観衆が駆けつける。チームは低迷しているが、新庄野球に可能性を見出していることの証左だろう。球団フロント、指揮官の決断は――。(中町顕吾)

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