「単行本一冊に2000円」は高すぎるのか 「値段聞いて諦めた(泣)」投稿で論争勃発...作家ら続々反応

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「図書館や古本という手段が、うまくその人たちに届くといいなと思う」

   この投稿は注目を集め、一般のユーザーだけでなく出版関係者からも様々な声が寄せられた。

   ブック・コーディネーターの内沼晋太郎氏は「単行本2000円が高いと感じる人がいるのは当然だ」とし、「本を売ったりつくったりする仕事をしてきた人は、〈2000円の壁〉の大きさを、体感的に知っている。2000円を越えると、売れ行きは急に悪くなる」と自身の経験を振り返った。

   「無理矢理にでも1850円+税、のような刻み方をしてきた」と努力を重ねてきたとするも、コスト高や売れ行きの問題で、「どうしても2000円を越えなければ、ある種の本が作れなくなってしまった」という。

   「ある目線から見れば、本はとてつもなく安い。2000円で人生が変わり得るのだから。あるいは、こんなに制作原価率が高いのだから。著者が人生を賭けているのだから」と本の値段とその価値について述べ、「けれど高いと感じる人がいるのは当たり前だ。若ければなおさらだ。お金が足りない、けれど読みたい。図書館や古本という手段が、うまくその人たちに届くといいなと思う」とした。

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