井上尚弥の「最悪の悪夢になる準備できている」 タパレスが余裕しゃくしゃく

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   プロボクシングのWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋、30)とWBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン、31)による世界4団体王座統一戦が今月中にも正式決定する。フィリピンメディア「GMA NEWS」(WEB版)が2023年10月10日に報じた。

   同メディアによると、タパレスをマネジメントするMPプロモーション社のショーン・ギボンズ氏が明かしたもので12月に日本開催を予定しているという。タパレスは王座統一戦に向け現在米ラスベガスでトレーニングを積んでいる。

  • 井上戦をアピールするタパレス(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    井上戦をアピールするタパレス(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 井上戦をアピールするタパレス(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

「私は日本の怪物にとって最大の悪夢になるだろう」

   タパレスは「GMA NEWS」の取材に対して「12月に井上の故郷で私は日本の怪物にとって最大の悪夢になるだろう」と豪語したという。

   さらに「普段のトレーニングがいつもスムーズでうれしい。スタミナ、耐久力、パンチ力、クイックネスもそうだしコンディションも良い。だから12月の試合までにはこれまで以上に調子を上げておくよ。井上の最悪の悪夢になる準備はできている」と自信を見せたという。

   ギボンズ氏も打倒井上に自信満々で「マーロンは困難な状況でも決してあきらめない姿勢で知られている。彼はどんな状況でも戦い、適応し、決して恐れない。タパレスは怪物を倒しに行くだろう」とし、「マルロンはこれまで4度来日して全勝だ。井上を倒せば5勝全勝となる」と勝利を予告した。

   タパレスは13年5月に初来日して以降、日本で計4試合行い全勝。判定勝利は1試合のみで3試合をTKO勝利で飾っている。日本人選手との対戦も多く、19年12月にIBF世界スーパーバンタム級暫定王座をかけて同級1位・岩佐亮佑(セレス)と拳を交え11回TKO負け。21年12月には米カリフォルニア州で行われたIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦で勅使河原弘晶(三迫)を2回KOで下した。

   IBF世界スーパーバンタム級王者への挑戦権を得たタパレスは23年4月にIBF・WBA同級王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を2-1の判定で破り2本のベルトを獲得し、世界2階級制覇に成功した。

   「GMA NEWS」によると、タパレスは10月いっぱい米国で合宿を張り、11月からは地元フィリピンでトレーニングキャンプの最終段階に入るという。

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