「24時間テレビ」だけじゃない今年の着服事件 総額98億円に500回引き出し...盗まれた「会社のカネ」

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   日本テレビ系のチャリティー番組「24時間テレビ」への寄付金を、系列局である日本海テレビの社員が着服していたことが話題になった。2023年11月28日の発表によれば、2014年から23年まで(21年と22年については確認されず)の計8回、金額は264万6020円にのぼるという。

   今年、こうした社員による着服事件が幾度も世間を騒がせた。師走のこの時期、J-CASTニュースBiz編集部は、総額や引き出し回数が甚だしい「2023年の着服事件」を振り返ることとする。

  • 他人の金が、いつの間にか自分のもののような気がしてくる!?
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大手企業の社員が次々と

   先述の「24時間テレビ」の事件発表から数日後の12月2日、JR東日本の従業員が駅の自動精算機から現金を抜き取るなどして約1200万円を着服していた疑いがあると、共同通信ほかが報じた。

   3月3日、警視庁は楽天モバイルの元部長と業務委託先の元幹部ら3人を、詐欺の疑いで逮捕した。当初の容疑は21年7月下旬に業務委託費を水増しするなどして楽天モバイルから日本ロジステックの口座に計約25億円を振り込ませて詐取した疑いだったが、その後、事件は拡大。被害総額は98億円にまで膨れ上がっている。

   11月8日にはソフトバンクの元統括部長が巨額の着服を行っていたとして、共犯とされる風俗店店員と共に警視庁に逮捕された。容疑は22年1月中旬から3月下旬の間、ソフトバンクが携帯電話ショップなどで使っているシステムの入れ替えがあるなどとして、会社経営者から計12億円をだまし取ったというものだった。

   11月21日には、青森県の水産加工会社「ヤマヨ」の元経営管理部長の男が、会社の預金口座から現金83万円を引き出して着服したとして起訴された。報道では男が2012年4月から2021年3月までの9年間、500回近くにわたって会社の金を引き出し、着服の総額は2億円を超えるとされている。

(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)

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