「昆虫食」世界は注目、日本は拒否反応も 「漠然とした不安」漂うなかビジネスとしての可能性は

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否定的な感情がネット上で増えてきた

   研究会によると、先述した2023年2月の出来事で、国内の昆虫食に対する拒否反応は今までで最も強かったと話す。

   環境に優しい、SDGsに貢献できる――。そんな風に一面的に語られてきた昆虫食を「環境や社会のために今後は食べるべき」と感じ、漠然とした不安を抱える人が増えたのではないか。蓄積された不安が、前述した「コオロギ給食」をきっかけにインターネット上で爆発したのではないか。研究会では、こうみている。

   当時は誤情報も拡散したという。「コオロギは妊婦に害がある」「コオロギに補助金が投入されている」「給食でコオロギを強制的に食べさせている」......。現在では、誤情報に基づく批判が大幅に減ったと分析している。

   23年2月の炎上をきっかけに、昆虫食に対する否定的な感情がネット上で増えてきたと感じるとも。一方で、「現実世界では良くも悪くも『変わり者のための食品』程度の認識かと思います」。

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