侍ジャパン、完全試合の主役は大学生 早くも「ドラ1間違いない」の呼び声

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   侍ジャパンが2024年3月7日に対戦した強化試合・欧州代表戦(京セラドーム)。6投手の継投策で完全試合を達成した中、主役となったのはプロの一流選手たちに混じって初選出された2人の大学生投手だった。

   先発左腕の金丸夢斗(関大)は最速151キロの直球、落差の大きいスプリット、打者のタイミングを狂わせるチェンジアップを操り、2回4奪三振無失点。関大では1年秋からリーグ戦に登板して通算33試合19勝2敗、防御率1.07をマークする大学球界№1左腕は、完ぺきな投球で試合の流れを作った。

  • 試合が行われた京セラドーム大阪
    試合が行われた京セラドーム大阪
  • 金丸夢斗のプロフィールページ(関西大学野球部ウェブサイトから)
    金丸夢斗のプロフィールページ(関西大学野球部ウェブサイトから)
  • 侍ジャパンの公式サイト。試合結果が掲載されている
    侍ジャパンの公式サイト。試合結果が掲載されている
  • (画像はイメージ)
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  • (画像はイメージ)
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  • 試合が行われた京セラドーム大阪
  • 金丸夢斗のプロフィールページ(関西大学野球部ウェブサイトから)
  • 侍ジャパンの公式サイト。試合結果が掲載されている
  • (画像はイメージ)
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「今すぐプロで投げても通用するレベルです」

   3回から登板した中村優斗(愛知工大)も圧巻だった。自己最速に並ぶ157キロを計測し、三者凡退。11球中7球が155キロ超えとアマチュアレベルを凌駕する剛速球を投げ込んでいた。速いだけでなく制球もいい。縦に鋭く落ちるスライダーで空振り三振を奪うなど変化球の精度も申し分なく、打者を圧倒した。

   スポーツ紙記者は「2人は今秋のドラフトで1位で消えることは間違いないでしょう。今すぐプロで投げても通用するレベルです。ドラフトで複数球団の争奪戦が予想される宗山塁(明大)はケガの影響で試合に出られませんでしたが、西川史礁(青学大)は攻守で光る活躍を見せて評価がさらに上がった。NPBの選手だけで固めるのでなく、4人の大学生を侍ジャパンのトップチームに抜擢した井端弘和監督の決断も称賛されるべきでしょう」と評価する。

   金丸、中村の活躍はアマチュア球界で奮闘する選手たちにとっても良い刺激になっただろう。2連勝した欧州代表戦は実りの多い強化試合となった。(中町顕吾)

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