旧暦の大晦日にあたる2025年1月28日夜、東京タワー(東京都港区)で中国の旧正月(春節)を祝う点灯式が行われ、中国で縁起が良いとされる赤色にライトアップされた。春節にともなう東京タワーのライトアップは19年に始まり、今回が7回目。公明・斉藤代表「冬の観光地で楽しい思い出を」 式典には、中国の呉江浩大使、自民党の森山裕幹事長、公明党の斉藤鉄夫代表らが出席。斉藤氏は、春節の長期休暇を念頭に「人気の旅行先は日本だという調査もあるようで、たくさんの人が日本を訪れ、冬の観光地で楽しい思い出を超えても作ってもらいたい」などとあいさつした。石破氏は春節に際して首相官邸ウェブサイトに祝辞を出し、式典でも「国際情勢はますます厳しさと複雑さを増していますが、分断と対立を乗り越えるべく、日本は各国との対話や協力を重ね、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化を推進してまいります」といった文言が読み上げられた。展望台に「迎春」の2文字日本政府観光局が発表した24年12月の訪日外客数(推計値)によると、中国からの訪問客は60万4200人で、「コロナ前」(19年12月)の85%の水準に回復している。岩屋毅外相は24年12月の訪中時に、富裕層を念頭に、10年間有効で何回でも出入国できる観光ビザの新設などを表明。1回の滞在期間は最長30日に限定されているものの、中国人観光客の急増や治安の悪化を懸念する声も出ている。登壇者が19時10分頃に点灯スイッチを押すと、17段の階層に設置された268台のLEDライトがタワーを赤色に染めた。春節ライトアップでは、展望台メインデッキの窓にLEDで漢字を投影するのが恒例。25年は「迎春」の2文字が映し出された。25年のテーマは「若者」と「アニメ」。式典ではポケモンのステージショーも行われ、点灯後はパンダとピカチュウの絵が入った風船2025個が空に放たれた。式典は歌手の三浦祐太朗さんと声優の劉セイラさんが司会を務めた。三浦さんは、三浦友和さんと山口百恵さんの長男として知られ、山口百恵さんの「ありがとうあなた」を、中国語を交えながら披露した。ライトアップは1月28日24時(1月29日0時)まで。(J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)
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