ファミリーマートのプライベートブランド「ファミマル」から出ている地域限定商品「フェリーに乗った気分!かけうどん」が、2025年1月下旬ごろからXで広く話題になっている。異色の言い回しにも思える商品名だが、鹿児島県民なら思わず反応してしまう──?「これは納得の『地域限定』!」話題の発端はXユーザー・Maru(@maru_photo_787)さんが24日、レンジで温めて食べる「フェリーに乗った気分!かけうどん」という商品の写真を紹介したこと。パッケージには、鹿児島・宮崎のシルエットとともに「地域限定」と記されている。商品名について投稿で「他県民は意味不明やろ笑」などとツッコみ、5万2000件超の「いいね」を集めた。Xでは「鹿児島県民ならわかる!!フェリーに乗ったらうどん」「字面だけでどこの県かわかってしまうwww」「これは納得の『地域限定』!」と面白がられたほか、「懐かしい」「憧れのフェリーうどん たぶん、手に取りますね」などと注目されている。商品の元ネタではないかと連想されたのが、鹿児島港と桜島港をつなぐ「桜島フェリー」のうどんだ。フェリーは約15分と短い運航時間ながら、船内の店舗「味の長老やぶ金」でうどんが味わえ、鹿児島名物としても知られている。投稿者のMaruさんは27日、J-CASTニュースの取材に、「限定品ならではの面白いキャッチコピー」だと感じて投稿に至ったと振り返った。商品名を見かけた際に自身はやぶ金が元ネタだと思った一方、関東出身の友人は「全く意味が分からない」と話していたという。また、「実際のフェリーの『やぶ金うどん』さんは何度か食べたことがあり、鹿児島名物と言われるだけの美味しさです。今回はこのうどんは買わなかったので、またの機会にどのくらい味が再現されているのか試してみようと思っています」とも伝えた。鹿児島はそば文化、うどんと言えば「フェリーに乗った気分」?「フェリーに乗った気分!かけうどん」を販売する南九州ファミリーマート(鹿児島市)の広報担当者は取材に対して28日、商品は22年12月に発売して以降、リニューアルを続けながら鹿児島・宮崎のファミマ全体で扱っていると答えた。同社商品では唯一のかけうどんだ。関東などで見られるような麺とつゆのシンプルな構成ではなく、桜島フェリーのうどんさながら、ねぎ、揚げ玉、特にさつま揚げのトッピングが特徴的な商品となっている。発売経緯については、「鹿児島でうどんを食べるといったら『フェリーに乗った気分』みたいな感じ」と命名に至ったと説明。広報によると、そもそも鹿児島はそば文化の県。その上で「鹿児島県民のうどんのイメージ」を考えた時、薩摩半島─大隅半島を行き来する際に乗るフェリーで食べるうどんの印象が強いだろうとの見立てがあったという。フェリーのうどん店とコラボしているわけではないとしつつ、南九州ファミマは鹿児島・宮崎の地域密着企業だとして、地元をPR出来ればとの思いで商品を出しているとも。Xの反響には、「鹿児島の味を楽しんでいただければ」と伝えている。
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