新入社員「理想の上司」トップは所ジョージ 「ミスをしてもあまり怒られなさそう」だから

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   5月は新入社員がそろそろ各部署に配属されはじめる時期だが、新人たちはどんな上司・先輩の下で働きたいと思っているのか。受け入れ側の職場も落ち着かない。仕事の満足度を高めるための情報サイト「キャリアバイブル」を運営する「NEXER」が、2025年2月に発表した「上司になってほしい芸能人ランキング」で見てみよう。

  • 新人たちはどんな上司の下で働きたいのか
    新人たちはどんな上司の下で働きたいのか
  • 画像はNEXERプレスリリースより
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上司には「仕事の丁寧な指導」や「ねぎらい、誉め言葉」を求める

   1位は所ジョージさんで「ミスをしてもあまり怒られなさそう」だから。2位はタモリさんで「オンオフがしっかりしていて、楽しめる職場にしてくれそう」、3位は「いざという時は守ってくれそう」なビートたけしさん。どこかから「甘ったれんじゃないよ」という声が飛んできそうだが、具体的にはこういうことだ。

   日本能率協会の「新入社員意識調査」によると、上司・先輩に求める第1位は「仕事に対する丁寧な指導」、第2位は「仕事の結果に対するねぎらい・誉め言葉を忘れない」、第3位は「部下の意見・要望を傾聴する」だった。女性は「言行一致」をとくに求めている。

   どうやら、「丁寧な指導」とは言われた通りに仕事をこなせるだろうかという不安、「ねぎらい・誉め言葉」は自信のなさ、「意見・要望の傾聴」はミスした時は言い訳を聞いてほしいということの、それぞれ裏返しなのだろう。

新人教育は急がない、受けるほうのキャパシティを考える

   そういうことなら育て方もわかりやすい。独立行政法人・中小企業基盤整備機構の「J-Net21」がこうアドバイスしている。まず、「いくら教えたいことが山ほどあったとしても、それを受け入れる側のキャパシティも考える必要があります」という。新人育成は急ぐなということだ。

   そして、「個人ではなく、会社組織の一員としての広い視野をもつこと」「会社の経営理念の達成のための一員であるということを自覚させること」「会社が自分に期待する能力などについての理解とそのための自己啓発を行うこと」を順次教えていくとしている。「ドジャースの大谷翔平選手だって、他の8人がいなければあの成績は残せないんだよ」というような話をするということかな。最悪の上司はだれか。間違いなくトランプ大統領タイプだろう。

(シニアエディター 関口一喜)

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