プロ野球日本ハム、巨人などで投手としてプレーした野球解説者の武田一浩氏(59)が、2025年5月13日にユーチューブを更新し、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する佐々木朗希投手(23)の投球を分析した。「佐々木は力をセーブしてイニングを伸ばそうとしている」佐々木は大リーグ1年目の今シーズンは、8試合に登板し、1勝1敗、防御率4.72。5月10日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦では5回途中で降板し、2本の本塁打を含む5安打、5失点(自責5)だった。ダイヤモンドバックス戦では球速が上がらず、三振ゼロに終わった佐々木。球団は14日(日本時間)、佐々木が右肩のインピンジメントで15日間の負傷者リスト(IL)に入ったことを発表した。動画は「佐々木朗希は重大な勘違いをしている!?先発ローテとして求められる次なる課題とは??」などのタイトルで公開され、武田氏が自身の現役時代の経験を踏まえた上で、佐々木の投球を分析した。武田氏は、ダイエー時代の98年に13勝を記録し、パ・リーグの最多勝タイトルを獲得している。ドジャースに入団して以来、球速に陰りが見え始めた佐々木。武田氏はこの現象について、「佐々木はチームの方針で、全力でいかないでイニングを伸ばそうというスタイルに変えていっている。力投しないようにしている」と分析し、次のように語った。「佐々木は力をセーブしてイニングを伸ばそうとしている。力投はしなくてよいが、もう少し力を入れないと。例えば、立ち上がりの1回をビュンと投げて、徐々に。俺も失敗したが、力をセーブするとだいたい失敗する。力を温存して投げたら失敗する。だから要所では力を入れていかなければいけないが、それがうまくできていない」「山本由伸は1年で順応した」武田氏は、23年オフにオリックスからドジャースに移籍した山本由伸投手(26)と佐々木を比較し、両者の違いについて言及した。「山本は1年で順応した。(昨年の)夏の故障明けからできるようになって今がある。佐々木はそれを勘違いしている。(力を)セーブしてイニングを伸ばそうではなくて、要所では力を入れながら、ある程度バッターをみながら投げていかないといけない。それがあまりうまくない」そして、なぜ佐々木が本塁打を打たれるかについて独自の視点で解説した。「もともとコントロールが良くない。アバウトにストライクゾーンに投げるタイプ。コントロールが甘いから打たれる。ホームランを打たれているのも、だいたい高めにいったシュート回転のフォーシーム。だから変化球をうまく使えない。佐々木のストレートは160キロというイメージで、みんな振り負けないようにと思う。だから変化球が有効になる。だけど、ストレートをボールにできない。ストライクに投げるからホームランを打たれる。少しセーブして落としているから飛ばされる」スポーツ紙の報道によると、佐々木は休養日だった13日に検査を行い、デーブ・ロバーツ監督(52)は「これ以上無理をさせず、休養を取って100%の状態に戻すことが大事だと判断した」などと語った。復帰までの期間は不透明だという。
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