ローソンとファミリーマートは2025年6月5日から、一部店舗で政府備蓄の古古古米の販売をスタートし、5日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)は、さっそく視察に出かけた小泉進次郎農林水産相の様子を生中継で伝えた。これを苦笑しながら見ていたレギュラーコメンテーターの玉川徹サンはこう皮肉った。備蓄米をたちまち店頭に並べてみせた「小泉大臣、要所要所にこうやって出て、メディアがこうやって取り上げるわけですけど、非常に(優秀な)戦略家が後ろにいるんだろうなという感じが、つねづねしてますね、僕は。次の参院選挙が7月中にはありますから、そこまでの間は、こうやって出続けるということなのかなあと思ってます」小泉農水相は随意契約で備蓄米をたちまち店頭に並べてみせ、「コメ大臣」なんて呼ばれて人気者だ。参院選挙が始まれば、応援演説で全国を飛び回り、行く先々で大変な聴衆を集めるだろう。きょうの視察も、そうしたことを計算に入れてのことだろうと、玉川サンは意地悪に見たのだ。「短期的には助かる人も」と羽鳥アナそして、「備蓄米は61万トンの放出が決まっているけれど、世論調査なんかすると、備蓄米を買いたいという人は、半分くらいなんですね。1か月の(全国のコメの)消費量がだいたい60万トンくらいなので、(半分の人が買うとして)60万トンなら2か月分くらいもつ。そうなると、6、7月と、ちょうど選挙まではもつなっていう感覚で、今は見てます」といよいようがった見方をする。たしかに、玉川サンの見立て通りだろうが、司会の羽鳥慎一アナは古古古米で盛り上がっている日に、わざわざ冷や水をぶっかけなくてもと思ったのか、「でも、短期的には(備蓄米放出で)助かる人もいらっしゃると思います」とフォローした。(シニアエディター 関口一喜)
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