国民民主党の玉木雄一郎代表が2025年6月6日、党に寄せられた指摘について、Xで反論した。須藤元気氏は「国民民主党から提示された確認書にサイン」玉木氏は6日、「最近、国民民主党が科学を軽視しているのではないかとのご指摘を、特に、医療従事者の皆様から多くいただいております」と切り出した。同党をめぐっては、5月14日に足立康史氏、山尾(本名・菅野)志桜里氏、須藤元気氏、薬師寺道代氏の4人を、夏の参院選で公認すると発表。中でも、元参院議員で元格闘家の須藤氏について、過去のワクチンをめぐる発言が、党の方針と反するのではないかとの指摘が多く出ていた。須藤氏は、新型コロナウイルスのワクチン接種やマスク着用などの感染対策をめぐり、長い間否定的な立場を示してきた。須藤氏は立候補に際し、「党の政策や意見と合致しないのではないか」という指摘が寄せられたとして「自ら多くの声に耳を傾け、政策を見直し、再構築しました」と説明。「決意の証として、国民民主党から提示された確認書にサインして、党に提出しました。党として決定した事項に反する行動は取りません」などとXで明かしていた。しかし、過去の投稿を撤回しているわけではないことから、その対応をめぐる批判が続く事態となっている。薬師寺氏は「医療は科学的根拠を持たねば、ただの占い」一方で、公認予定候補の1人、元参院議員で医師の薬師寺氏は、かつて21年の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、本業の医師としての活動に専念するとして出馬を取りやめたことがある。Xでは、立候補にあたり「医療は科学的根拠を持たねば、ただの占いです 国民の命を守る これまでも、これからも私の信念は変わりません」と決意表明を行っていた。6月3日には、「国民民主党は『新型コロナウイルス感染症対策検証委員会法案』を準備している」として、「是非実現したい」と投稿。「初めて経験するパンデミックに政府も自治体も右往左往 感染症対策は脆弱で保健所機能も弱体化 誰かを責めるためではなく、科学的根拠に基づく対策のため、今こそ検証を!」とつづった。新型コロナウイルスをめぐっていた。須藤元気氏の名前を出さない反論に意味はあるのか玉木氏はXで、「日々、命と向き合い、科学的根拠に基づいて尽力される皆様を不安な思いを抱かせてしまっていることに対し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した上で、「私たち国民民主党は、科学的根拠に基づく政策を大切にしています」と主張。指摘に反論した。「『対決より解決』は、多様な価値観を受け入れる寛容さと、客観的事実に基づいた正しい議論を通してのみ実現できるからです」医療従事者からの困惑の声に対しては、「特に医療分野では、医療従事者の皆様の専門性と献身を深く尊重し、安心して働ける環境と、国民が信頼できる医療提供体制の構築を目指しています」。「医療従事者の皆様のご意見は、私たちの政策をより良くするための貴重な指針です」とし、「皆様のご信頼に応え、より良い政党へと成長していくためにも、改めて国民民主党の理念と価値観を確認し、行動してまいります」と決意を新たにした。玉木氏の投稿には、納得の声もある一方で「須藤元気の発言は悪質なデマなので『多様な価値観』にも『客観的事実』にも該当しません。デマはデマです。しかも本人は撤回してない。だからこそ医療クラスタの逆鱗に触れるんですよ」「須藤元気氏の名前を出さずになんとかしようというのは、無理です」など、厳しい意見も出ている。
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