メイドが聴覚障害者に「ご給仕」するなかで抱いていた不安
発起人の1人であるメイドのまゆみさんは、過去に耳の聞こえない人たちがよく来店していた時期があったと振り返る。当事者の「ご主人様」や「お嬢様」は「楽しかったよ」と話すというが、まゆみさんは「本当の意味で楽しんでもらえていたのか、ずっととても不安でした」と話す。中には、今は店に来なくなってしまった人もいるといい、単にその人自身の状況が変わった可能性もあるが、「楽しませられていなかったんじゃないか」と引っかかっていたという。
今回のイベントでは、参加した「ご主人様」や「お嬢様」と「ゆっくりじっくりコミュニケーション取ることができた」といい、「笑顔もたくさん見せていただけて、本当に嬉しかったです」と話した。参加者が楽しそうにする姿を見て、「すごく自信に繋がった」という。
深沢氏はイベントを経て、今後はあっとほぉーむカフェの店舗でも聴覚障害者向けの日を作るなどイベントを行うことも検討しているという。障害を持つ人にも「エンタメの選択肢の1つとして、選んでいただけるようになりたい」と話した。