セ・パ交流戦「低迷」巨人、上位浮上に戦力補強が必要?「リチャードに期待するなら...」識者がプッシュする育成選手

   プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年6月22日にユーチューブを更新し、巨人の現状を分析した。補強について言及する中で、育成選手フリアン・ティマ外野手(20)の支配下登録をプッシュした。

  • 巨人の本拠地・東京ドーム
    巨人の本拠地・東京ドーム
  • 巨人ティマ選手(本人インスタグラムより)
    巨人ティマ選手(本人インスタグラムより)
  • 巨人の本拠地・東京ドーム
  • 巨人ティマ選手(本人インスタグラムより)

「巨人は支配下登録選手が66人で余裕がある」

   巨人は6月3日に開幕したセ・パ交流戦で不振が続き、6勝10敗1分けと負け越し。セ・パ交流戦は、1試合を残して12球団中11位に沈んでいる。

   ペナントレースでは、首位・阪神と4ゲーム差のリーグ4位。23日時点で、貯金ゼロの勝率5割となっており、5位・中日との差は2.5ゲームだ。

   チームが低迷する中、6月9日に育成選手の山田龍聖投手(24)と鈴木大和外野手(26)が、支配下登録を勝ち取った。

   さらに、13日には、育成選手の三塚琉生外野手(21)が、支配下登録された。これでチームの支配下登録選手は66人となり、残り4枠となった。

   このような状況の中、高木氏は巨人の「補強」について、「巨人は(支配下登録選手が)66(人)で余裕がある。やっぱり中継ぎがほしいと思う。いるとは思うが、なかなか額面通りの働きができない。だから中継ぎがほしい」と分析する一方で、野手の注目株に言及した。

   高木氏がプッシュしたのは、育成選手のフリアン・ティマ選手(20)だ。

「ティマはもう、支配下にしてもいいかなと思う」

   ドミニカ共和国出身のティマは、21年2月に16歳の若さで巨人と育成契約を結んだ。身長194センチ、体重106キロの体格で、内野、外野を守れる選手だ。24年は2軍で115試合に出場し、打率.251、15本塁打、53打点を記録した。

   ティマの潜在能力を高く評価している高木氏は、「俺は面白いと思う。ああいう方が、期待感がある。比べたら申し訳ないが、リチャードに期待するのだったら、ティマに期待した方がいいかなと思う。もう、支配下にしてもいいかなと思う」とした。

   今シーズン、巨人の主砲・岡本和真内野手(28)が5月6日の阪神戦で左ひじを痛めて戦線離脱。スポーツ紙の報道によると、岡本は「左肘の靱帯損傷」と診断され、全治は3か月程度で前半戦の復帰は絶望的だという。

   岡本の離脱を受け、チームは5月12日にソフトバンクからリチャード内野手(25)を交換トレードで獲得した。

   リチャードは、岡本に代わる主砲として期待されるも、打率1割を切るなど極度の打撃不振に陥った。12日のソフトバンク戦で、ヒットエンドランのサインを見落とし、2軍落ちした。

   リーグ連覇を狙う巨人。今後、上位に浮上するための戦力補強を行うのか。阿部慎之助監督(46)の手腕に注目が集まる。

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