プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年6月24日にユーチューブを更新し、不振が続く巨人に対して、捕手3人制を提言した。「いろいろ守備固めに使いたい選手もいる」巨人は昨オフに、ソフトバンクからフリーエージェント(FA)で甲斐拓也捕手(32)を獲得。今シーズンは、ここまで甲斐が正捕手を務め、岸田行倫(28)、大城卓三(32)、小林誠司(36)らが、併用して起用されている。6月7日のセ・パ交流戦・楽天戦からは、甲斐、岸田、大城、小林がベンチ入りし、捕手4人体制をとっている。動画は、「【巨人を悩ます捕手事情】小林誠司の台頭で4人体制へ...一体このままで大丈夫なのか?」などのタイトルで公開され、高木氏が独自の視点で、巨人の捕手事情に切り込んだ。高木氏は、捕手4人がベンチ入りしていることについて、「(リーグ戦は)DHがないから4人もいる?」と疑問を投げかけ、こう続けた。「例えば、岡田(悠希)が打ったり、荒巻(悠)が打ったりだとか、結構若手も頑張っている。そこで状態のいい人を残しながら、キャッチャー4人体制というのは...。巨人の中で、いろいろ守備固めに使いたい選手もいる。そうなってくると難しい。それよりは、足の速い選手を入れたい。そういう意味では、キャッチャー4人はいらないと思う」そして、巨人の現状の戦力を踏まえた上で、次のように持論を展開した。「誰に我慢をしてもらうかといえば、それは小林」「編成という意味では、巨人はキャッチャーを3人体制にして、野手を増やさないといけない。代打で使えるというよりも、守れて、走れて誰かの代わりになるというのがいい。例えば、甲斐が先発マスクをかぶって、代打がいるかといえばいらない。勝っていると、競っているとキャッチャーを代えられない。そういうポジションだから」捕手3人制を提言する高木氏は、中盤戦以降、3人の枠から外れる選手を推測。「小林は(スタメン出場は)まだ1試合だけ」とし、自身の見解を示した。「大城が完全にファーストで、増田陸と併用になるのだったら話は分かる。小林を置いておく。でも、増田陸がしっかりやっている。だからそこら辺のバランスを考えて情をかけるなら小林。でも、情にほだされて失敗するのが勝負事だから。じゃあ、誰に我慢をしてもらうかといえば、それは小林だと思う」今シーズン2軍で開幕を迎えた小林は、5月24日に1軍に昇格。6月20日の西武戦で今シーズン初スタメンマスクをかぶり、3打数1安打1打点とチームの勝利に貢献した。捕手出身の阿部慎之助監督(46)は今後、どのような采配を振るのか。チームはセ・パ交流戦で11位に沈み、リーグ戦では首位・阪神に4.5ゲーム差の4位につけている。
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