巨人が2025年6月1日の阪神戦(甲子園)に1-2で敗れ、連勝が3でストップ。首位を走るライバル阪神と4.5ゲーム差に開いた。「打線がなかなか点を取れないので、投手陣にプレッシャーが」相手先発・才木浩人に5回まで91球を投げさせるなど粘り強さは見えたが、打線全体で迫力不足は否めない。4番に入る吉川尚輝は猛打賞と活躍したが、本来なら1、2番を打つチャンスメーカーだ。1点差を追いかける7回に代打・キャベッジが桐敷拓馬から右前打を放って一塁を回って二塁にヘッドスライディングしたものの、右翼・森下翔太の好返球でタッチアウトに。得点圏に進んで好機を作りたいという思いで次の塁を狙ったが、「暴走」気味の手痛い走塁ミスとなった。相手を上回る10安打を放ちながら拙攻が目立ち、才木との対戦は昨季7月から6連敗で、連続無得点が同8月から31イニングと伸びた。今季の阪神との対戦成績は4勝9敗。13試合で27得点56失点と投打で圧倒されている。佐藤輝明は対戦球団別で最多の4本塁打を放ち、森下も打率.347、4本塁打、14打点と巨人戦は相性が良い。巨人を取材する記者は「打線がなかなか点を取れないので、投手陣にプレッシャーがかかっている側面があると思います。慎重にいきすぎるあまりカウントを不利にして、甘く入った球で痛打を浴びている。泉口友汰や増田陸が奮闘していますが、4番の岡本和真が故障で長期離脱した穴は大きい。長打力のある選手がそろっている阪神のクリーンアップを見ても、打線との差が歴然です。大量得点は望めないので、ローゲームでしぶとく白星を重ねていくしかない」と分析する。試合の主導権を握れば、大勢、R.マルティネスと8回以降は強力な「勝利の方程式」で逃げ切れる。優勝争いから脱落しないためにも、直接対決でこれ以上負けられない。(中町顕吾)
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