プロ野球日本ハムの元投手で野球解説者の岩本勉氏(54)が、2025年6月30日にユーチューブを更新し、大リーグのシアトル・マリナーズ傘下の3Aタコマを自由契約になった藤浪晋太郎投手(31)の日本ハム入りをプッシュした。
「本人がその気だったら面白い」
藤浪は、25年1月にマリナーズとマイナー契約を結び、タコマでプレー。今シーズンは21試合に登板し、2勝1敗4ホールド、防御率5,79を記録。直近8試合は連続無失点と調子が上向いていたが、17日に自由契約となった。
動画では、岩本氏が日本ハムのリリーフ陣について分析。日本ハムは1日時点で、チーム防御率が2.30とリーグトップだが、抑えに不安を残している。
このような状況の中、岩本氏は「抑えになるピッチャーは、すぐに補強できない」とし、こう続けた。
「田中正義があんな状態でしょ。柳川(大晟)もまだ未知の世界でしょ。(アニュラス)ザバラはもう計算できない。そうなったら、ごっつい抑えのピッチャー候補みたいな。そんなピッチャーおらへんし。すぐ獲得できるなんて。よっぽどなんかで、メジャー(リーグ)から『俺は日本でやりたいんだ』というのが来たりはあるけど、難しい」
岩本氏の発言に対し、スタッフが「1人いる。藤浪投手」と切り出すと、岩本氏は「ちょっと新庄(剛志)監督も1回、名前を挙げていたもんね。本人がその気だったら面白い」とし、次のように持論を展開した。
新庄監督「俺の所に来たらもう化ける」
「(チームがほしいのは)先発よりも短いイニング。右バッターのインコースに投げまくれが面白いかも。藤浪か。いいかも。本腰入れて取りにいってもいいかも。まだまだ体が若い。新庄監督の言葉のマジックで、頭の中キラッと変更できるかもね」
藤浪をめぐり、新庄剛志監督(53)は21年12月31日に公開された岩本氏のユーチューブ動画の中で、「欲しい選手」として名前を挙げた。
当時、藤浪は阪神に所属しており、新庄監督は岩本氏の対談の中で、「俺欲しい選手1人いる。阪神の藤浪」と明かし、「俺の所に来たらもう化ける」と自信満々に言い放った。
そして、岩本氏が「頭の中で(藤浪を)改造出来ると思う?」と質問すると、「出来る」と即答。さらに「オファーしたら?」との岩本氏の振りに対して「しようと思う。使わないんだったら下さいよ」と言葉に力を込めた。
結局、新庄監督の希望は実現せず、藤浪は22年シーズンまで阪神でプレー。22年オフに、ポスティングシステムを利用して阪神から大リーグのオークランド・アスレチックスに移籍した。
160キロ超の剛速球投手、藤浪の今後はどうなるのか。スポーツ紙の報道によると、代理人のスコット・ボラス氏(72)は、日本球界復帰も視野に入れていることを明かしたという。