大リーグのタンパベイ・レイズに所属する韓国出身キム・ハソン内野手(29)が、2025年7月4日に大リーグに昇格した。複数の韓国メディアが同日に報じた。「長男キム・ハソンが大リーグに復帰」キムは俊足、強肩の内野手で、21年にパドレスで大リーグデビューを飾った。22年は150試合に出場して、打率.251、11本塁打、59打点を記録。23年は152試合に出場し、キャリアハイとなる打率.260をマークした。大リーグ4年目となる24年は、シーズン途中の8月に、右肩を負傷し戦線離脱。そのままシーズンを終え、オフにフリーエージェント(FA)でレイズに移籍した。米メディアの報道によると、2年総額2900万ドル(約45億円)の契約を結んだという。今シーズンは、右肩のリハビリを続けながらマイナーで調整してきた。当初は5月にも大リーグ昇格が見込まれたが、1か月程度、遅れたようだ。キムは、パドレス時代の23年に、ユーティリティ部門でゴールドグラブを獲得するなど、韓国期待の「逸材」だ。現在、韓国出身の大リーガーは、イ・ジョンフ外野手(ジャイアンツ、26)と、キム・ヘソン内野手(ドジャース、26)の2人で、キムの大リーグ昇格により韓国出身大リーガーは3人となった。大リーグ5年目となるキムの復帰に、地元メディア「ファイナンシャルニュース」(ウェブ版)は、「これから韓国人大リーガーは3人...長男キム・ハソンが大リーグに復帰」とのタイトルで記事を公開した。「内野全てのポジションをこなすことができる多才多能な選手」記事では「球団はキム・ハソンが、主力内野手としてチームに貢献できることを期待している。キム・ハソンはショートだけでなく、ファーストを除いた内野全てのポジションをこなすことができる多才多能な選手だ」と大きな期待を寄せた。スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は、「320日間止まっていたキム・ハソンの時計が再び力強く戻り始めた」とし、次のように伝えた。「チームは5日からツインズ、タイガース、レッドソックスとの10連戦を控える。キム・ハソンは『切り札』と言える存在で、前半戦終盤の地区首位争いに向けて勝負手を打った形だ。『健康』なキム・ハソンは、チームのジョーカーとなる可能性がある。球団はこの点を狙ってキム・ハソンと契約したのだ。さらに、今このタイミングこそが、キム・ハソンの力が絶対に必要とされる時だ」チームは3日時点で、ア・リーグ東地区で首位争いを演じ、首位に並ぶヤンキース、ブルージェイズを0.5ゲーム差で追いかけている。米メディアによると、キムは5日に行われるミネソタ・ツインズ戦でチームに合流する予定だという。
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