濡れた大屋根リングが色移り&滴る雨水も「茶色」、雨の万博に注意 万博協会の見解は「大屋根リングに限らず...」

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   大坂・関西万博で、雨に濡れた大屋根リングに寄りかかったところ、服に茶色いシミができてしまったとするX投稿が注目を集めた。投稿者は大屋根リングから汚れた水が滴ってきたとも伝えた。

   こうした事象に対し、万博を主催する日本国際博覧会協会(万博協会)は、「大屋根リングに限らず、屋外にあるものに濡れた状態で触れると、付着した様々な汚れが洋服に移るケースは多分に想定されると思われます」と説明する。

  • 万博・西ゲート付近
    万博・西ゲート付近
  • 大屋根リングに寄りかかって汚れた服。じょーたく(TM)さん(@jo_taku150)提供
    大屋根リングに寄りかかって汚れた服。じょーたく(TM)さん(@jo_taku150)提供
  • 大屋根リング上の花壇
    大屋根リング上の花壇
  • 大屋根リング上の緑地エリア
    大屋根リング上の緑地エリア
  • 大屋根リングからの景色
    大屋根リングからの景色
  • 万博・西ゲート付近
  • 大屋根リングに寄りかかって汚れた服。じょーたく(TM)さん(@jo_taku150)提供
  • 大屋根リング上の花壇
  • 大屋根リング上の緑地エリア
  • 大屋根リングからの景色

「滴る雨水も茶色くて傘とかメガネも汚れたから要注意」

   投稿者は2025年6月23日に「なんで誰も濡れた大屋根リングは色移りするって教えてくれなかったん.........」として、肩の部分に茶色いシミができてしまった白いシャツの写真を投稿した。続けて、「これは不注意やけど、上から滴る雨水も茶色くて傘とかメガネも汚れたから要注意」とも報告した。

   この投稿は注目を集め、7月11日時点で9万の「いいね」が付き、「雨の日は汚れてもいい服で行かないとだね」「万博染め......雅やん」「自分もやられましたー」「木材とはそもそもそういうものさ...」などさまざまな反響が寄せられた。

   J-CASTニュースの取材に応じた投稿者は、写真は6月23日の午前中に撮影したものだと明かす。当時の状況について、「最初は妻の服に茶色いシミ(寄りかかったものではなく滴った跡)が付いていることに気づき、その後自分の服の汚れに気づきました」と説明した。

   正確なタイミングはわからないものの「イタリア館の待機列で待つ間に大屋根リングの柱に寄りかかった時で間違いないと思われます」とした。寄りかかっていた時間は数分程度だったという。

   なお、汚れは漂白系の洗剤で落とすことができたという。

晴れた日に触れても特に汚れはなし、花壇への雨が影響?

   J-CASTニュースの記者も7月に万博を訪れ、実際にイタリア館付近の大屋根リングの柱に触れてみた。ただし、記者が訪れた時間は、雨は降っていたものの柱は濡れておらず、触れてもとくに汚れることはなかった。

   また、滴る雨水について、Xでは大屋根リングの上にある花壇の土などが雨水に混じったのではないかとする指摘も寄せられた。花壇は大屋根リングの上の歩道のわき、屋根の軒に当たる部分の近くに点在している。軒からは数10センチ離れた場所に設置されており、少しの雨で土が流れ出ることはないとみられるが、側溝などはなかった。

   なお、2つある歩道の間には緑地エリアが広がっており、こちらには側溝があった。

   J-CASTニュースが大屋根リングに寄りかかった際の汚れや、滴った雨水について万博協会に尋ねたところ、万博協会は

「大屋根リングに限らず、屋外にあるものに濡れた状態で触れると、付着した様々な汚れが洋服に移るケースは多分に想定されると思われます」

と回答した。

   木材への塗装については、「柱や梁を含む大屋根リングの木材部分には、仕上げ材として(透明浸透型の)保護塗装が施されています」と説明した。

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