回転寿司チェーン大手「はま寿司」の店舗で提供された茶碗蒸しの中に、「甘だれ」の袋が混入していたと、SNS上で写真が投稿され、拡散している。
はま寿司側は、混入の事実を取材に認め、「お客様に不快な思いをさせてしまった」と謝罪した。袋はかなり大きいが、なぜこのようなものが混入したのだろうか。
「めっちゃ気持ち悪い」交換された新品は食べられず
テーブルに乗せられた茶碗蒸しの器で、表面いっぱいに袋が乗っている。一目見れば、すぐに気づくほどの状態だ。
この写真は、Threads(スレッズ)で2025年7月15日に投稿された。
投稿者は、茶碗蒸しのフタを開けたら、この状態だったと報告した。使用済みの袋だったといい、料理は袋と一緒に蒸されていたのではないかと指摘した。店に苦情を伝えると、新品に交換してもらったというが、「めっちゃ気持ち悪い」と不快感を露わにした。
はま寿司のお客様相談窓口に連絡し、担当者からは、改めて連絡すると返信があったという。投稿者は、なぜこんな異物が混入したのか説明がほしいと訴えていた。
この投稿は大きな話題になり、Xでも取り上げられて拡散した。
スレッズ上のリプライで、新品に交換してもらって食べたのかと質問を受けると、投稿者は、「受け取りましたがさすがに食べれませんでした」とぼやいた。どこの店かと聞かれると、東京都品川区内の店舗だと店名を挙げた。
こうしたSNS上の投稿について、はま寿司の広報担当は18日、J-CASTニュースの取材に対し、「当該店舗において商品に異物が混入していたことは事実です」とメールで回答した。
異物混入が発生したのは、6月上旬だったといい、混入した原因については、こう述べた。
「食洗機内で異物が食器に着いたが、調理段階で気付かれず」
「食器洗浄機内において食器に付着した異物が商品の作成段階で気付かれず混入したものと考えられ、当該店舗の従業員に対し、商品提供前の目視確認の徹底につき再教育を行いました」
なぜ茶わん蒸しの表面に大きな袋が混入して気づかなかったのかについては、この説明だけでは分からなかった。
投稿者からは、店を利用した当日に、お客様相談窓口の問い合わせフォームを通じて連絡が来たという。これに対し、はま寿司側は、その数分後に窓口の担当者からメールで返信したと説明した。
また、異物混入について、管轄の保健所にも、発生した事実について連絡したとしている。
同社では、異物混入が発生した場合には、客に謝罪するとともに、新品への取り替えを提案しているといい、「今回も同様の対応をいたしました」とした。そのうえで、「本件につきましては、お客様に不快な思いをさせてしまったことを大変申し訳なく思っております。今後同様の事態が発生することがないよう、当社の全従業員に対して商品提供前の目視確認の徹底について再教育を実施してまいります」と説明している。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)