2025年7月21日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)での、レギュラーコメンテイター・玉川徹氏の発言が波紋を呼んでいる。「誰が選挙に行ったのか、ちゃんと分析しないといけない」議論の発端となったのは、20日投開票の参院選に関する特集コーナーでの玉川氏の発言だった。玉川氏は「投票率がね、今回上がってるんですよ」として、今回の参院選での投票率が推定57.91%前後と、前回と比べて約5ポイント上昇したことに触れた。「平成19年あたりからずっと右肩下がりで下がってきてた。それが、そのレベルで戻っているんですよ」とし、その要因について「これ(理由は)何だ? というのを考えなければいけない」と指摘した。「ここ10年くらい、どんどん選挙に行かなくなってた人。そういう人が行ったんですよ。誰が選挙に行ったのか、ちゃんと分析しないといけない」投票率上昇の理由のひとつとして、「(評論家の)古谷経衡さんの分析を聞いて『なるほど』と思ったんですけど。今まで選挙に全然興味のない人、選挙どころか政治に興味のない人。VTRの中で参政党に投票した人がいましたけど、たまたまSNSやショート動画を見て、そこで(政治に)触れてっていう話なんですよね」と説明した。投票率の上昇めぐり「社会にどんな影響を与えるのか」玉川氏はさらに、これまでの有権者層について「選挙に行く人っていうのは、基本的に政治とか選挙に関しての基本知識を持ってる人が行ってたんですよ。それでだいたい5割ぐらいの人が行ってる」と持論を展開。その上で、「ところが、まったく今までそういうふうなのがない、学校だって近現代史を教えないんだから、そういうことさえ知らない。いま与党と野党がどうなっているかも知らない、そういう人がSNSで初めて触れて、全然違うところでアルゴリズムで飛んできた情報に触れて、そこに感化されて行動を起こしたっていう人が相当数いるっていうことなんですよ」と持論を展開。こうした層の投票による社会的影響について「それが社会にどんな影響を与えるのかっていうのはわからない。未知数なんですよ」とし、「今までは投票率上がるのはいいことだと思っていたんですけど、果たしてどうだろうと」と疑問を投げかけた。「これからの日本を考えたとき、10年後を振り返ったときに。というふうな感じは思っているので、この比例の投票は分析したいところです」と厳しい口調で語った。玉川氏の主張はSNSでも拡散され、「自分に都合悪いからってそれは無いんじゃない?」「国民の選挙権をなんだと思ってる、、」「ふだんから『投票率低いと既存政党の自民党を利するんですよ、投票率上げましょう、若者の低い投票率が問題です』って言ってたのに、自分にそぐわない選挙結果になったら『政治を知らない若者が投票』ってのは、非常にご都合主義」など、怒りの声が続出している。
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