夏の甲子園、元NPB最多勝投手が推す「ドラ1候補」左腕...「プロに行かず大学に行って4年生になったら」

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    プロ野球パ・リーグの元最多勝投手で野球解説者の武田一浩氏(60)が、2025年8月24日にユーチューブを更新し、23日に閉幕した第107回全国高等学校野球選手権大会を振り返り、将来のドラフト1位候補を選出した。

  • 高校球児の聖地・甲子園球場
    高校球児の聖地・甲子園球場
  • 京都国際高の西村投手(写真:スポーツ報知/アフロ)
    京都国際高の西村投手(写真:スポーツ報知/アフロ)
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  • 京都国際高の西村投手(写真:スポーツ報知/アフロ)

変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップと多彩

    23日に甲子園球場で行われた決勝戦は、日大三高(西東京)と沖縄尚学高(沖縄)が対戦し、沖縄尚学高が3-1で日大三校を下し、夏の大会初優勝を飾った。

    今大会は、横浜高(神奈川)のエース織田翔希投手(2年)ら2年生投手の活躍が目立ち、高校野球ファンの熱い視線を集めた。

    このような中、武田氏が称賛したのは、京都国際高の左腕・西村一毅投手(3年)だ。

    西村が2年生の時から注目していたという武田氏は「西村投手はいい。コントロールがいい」とし、19日に行われた山梨学院高(山梨)との準々決勝を「ちょっと疲れもあったんじゃない?山梨もバッティングが良かった」と振り返った。

    先発した西村は、6回を投げ、131球10安打3奪三振、9失点(自責5)だった。チームは初回に1点を先制するも、2回に5点、5回に3点を失い、4-11の大敗を喫した。夏の大会2連覇を目指したが、準々決勝で姿を消した。

    西村は2年生からマウンドに上がり、24年夏の大会決勝戦では、胴上げ投手となった。140キロを超える伸びのあるストレートに加え、スライダー、カーブ、チェンジアップの多彩な変化球を操る。

「もうちょっと筋力がつけば、150キロを投げれるようになる」

    スポーツ紙の報道によると、将来的な目標はプロ入りで、高校卒業後は大学に進学する予定だという。

    明治大学野球部出身の武田氏は、「俺の大学(明治大学)にこないかな」と切り出し、西村の投球について、次のように分析した。

    「ああいうピッチャーがほしい。球はまだ速くなる。もうちょっと筋力がつけば、150キロを投げれるようになる。コントロールがいいのが、いいじゃない。チェンジアップをうまく投げている。高校生からしたらチェンジアップは魔球だから。結構、腕が振れて球がこないから、あれはなかなか打てないよ」

    そして、こう続けた。

    「(西村を)欲しいけど、(進路は)どこかにもう決まっているのかな。プロには行かずに大学に行って4年生になったら、ドラ1になる可能性がある。変化球をストレートと同じような腕の振りで投げるのが、高校生だと難しい。(西村は)変化球とストレートが同じ感じで投げられるから、勝ってこれたのだと思う」

    西村は滋賀県甲賀市出身で、身長177センチ、体重70キロの左打左投。1年生の秋からベンチ入りし、24年の夏の甲子園では4試合に登板した。

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