井上尚弥VSアフマダリエフ、「無理に打ち合いにいくと絶対に損する」元世界王者が指摘...「前回倒されて皆が心配」

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    プロボクシングの元WBA世界ライトフライ級王者・渡嘉敷勝男氏(65)が、2025年8月24日に公開された「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 ぶっちゃけチャンネル」に出演し、防衛戦を控えるスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、32)に対して、「無理に打ち合いにいくと、絶対に損する」とアドバイスを送った。

  • 井上VSアフマダリエフ(ザ・リングのインスタグラムより)
    井上VSアフマダリエフ(ザ・リングのインスタグラムより)
  • 井上VSアフマダリエフ(ザ・リングのインスタグラムより)

井上「今回は判定決着でもいいかなと自分自身思っている」

    井上は、9月14日に名古屋でWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、30)を相手に防衛戦を行う。

    動画では、渡嘉敷氏が、元世界王者の竹原慎二氏(53)、畑山隆則氏(50)らとともに、井上対アフマダリエフ戦を予想した。

    アフマダリエフは、元WBA・IBF世界同級王者で、23年4月の防衛戦でマーロン・タパレス(フィリピン、33)に判定で敗れ世界王座を失った。アフマダリエフはこの敗戦が、プロキャリア唯一の黒星となる。

    タパレスに敗れたとはいえ、アフマダリエフは井上のボクシングキャリアの中で「最強挑戦者」と評価される。

    スポーツ紙の報道によると、井上は今回のアフマダリエフ戦に臨むにあたり、「今回は判定決着でもいいかなと自分自身思っている」とし、「KO宣言」を封印したという。

    このような井上の発言を受け、渡嘉敷氏はアフマダリエフ戦を、次のように分析した。

「アフマダリエフは最強の相手。打ち合ったら分からない。危ない」

    「ヒットアンドアウェイがいいと思う。打ち合いをしたら、狙い打ちでガーンとやられるかもしれない。出たり入ったりすれば、サウスポー相手にカウンターを取れる。無理に打ち合いにいくと絶対に損する。最強の相手だと思う。パンチ力といい。打ち合ったら分からない。危ない。だからヒットアンドアウェイで。チャンピオンの余裕を見せて」

    井上は、直近4試合のうち2試合でダウンを喫している。

    24年5月のルイス・ネリ戦では、初回にプロキャリア初のダウン。25年5月のラモン・カルデナス戦は、2回にダウンを喫した。ダウンを取られたパンチは、いずれも左フックだった。

    くしくもアフマダリエフのトレーナーは、カルデナスと同じ人物だ。しかも、サウスポーのアフマダリエフは左フックを得意としている。

    渡嘉敷氏は、「前回の試合で倒されている。ダウンを取られているところに、皆が心配している。トレーナーが一緒というところが怖い。さらに研究してくるわけだから怖い。その次のパターンも考えているかもしれない」と警戒した。

    世界が注目する1戦に備え、井上陣営はスパーリングパートナーとしてアフマダリエフに、唯一土を付けたタパレスをフィリピンから招いた。タパレスは、アフマダリエフと同じサウスポーで、アフマダリエフのスタイルを知り尽くしているだけに、井上にとって中身の濃い練習になっているようだ。

    渡嘉敷氏は、タパレスをパートナーとして招へいした陣営の思惑について、次のように推測した。

    「(アフマダリエフの情報を)聞きたいから呼んだのかもしれない。だからスパーリングパートナーとして来てもらって。(アフマダリエフのことを聞けるのは)大きい。意外と『ここが穴だった』ということを聞けるかもしれない。弱点を聞けるかもしれない。最高のパートナーだと思う」

    井上に挑戦するアフマダリエフは、米カリフォルニア州パームスプリングスでの合宿を終え、24日に来日した。これまで再三にわたり井上を挑発してきたアフマダリエフだが、スポーツ紙の報道によると、「井上選手を大変、尊敬している」などと語ったという。

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