最下位に低迷するヤクルトで、奮闘しているのが主砲の村上宗隆だ。
上半身のコンディション不良で長期離脱していたが、1軍昇格した2025年7月29日のDeNA戦(横浜)で今季初アーチを放つと、8月は本塁打を量産体制に。9月2日現在、32試合出場で打率.294、14本塁打、25打点をマークしている。
ドジャース、ヤンキースの動向は
村上は3年契約が切れる今オフ、ポスティングシステムでメジャー挑戦が有力視されている。22年に日本記録の56本塁打で令和史上初の三冠王に輝くなど、本塁打王を3度獲得したスラッガーに、米国球界の注目度は高い。
米国で取材するスポーツ紙記者は
「複数球団の争奪戦になることは間違いないでしょう。気になるのはドジャース、ヤンキースの動向ですね。ドジャースは三塁を守るマックス・マンシーが近年故障が増え、今年が2年契約の最終年です。去就が不透明ですが、来年に残留することになったとしても後継者が必要です。ヤンキースも三塁の定位置を固定できず、内野の複数ポジションを守るホセ・カバジェロをシーズン途中にレイズからトレードで獲得して起用しています。本拠地のヤンキー・スタジアムは右中間のふくらみが狭く、左のパワーヒッターに有利な球場と言われています。村上は補強ポイントに合致する選手なので、獲得に乗り出す可能性が十分にあります」
と分析する。