生涯成績113戦0勝の「負け組の星」ハルウララ天国へ「日本競馬界を盛り上げた立役者」惜しむ声続々

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   生涯成績113戦0勝という記録的な連敗を重ね、「負け組の星」として愛された競走馬・ハルウララが旅立った。

  • ハルウララは多くのファンに親しまれた(写真は2004年の高知競馬で)(写真:スポーツ報知/アフロ)
    ハルウララは多くのファンに親しまれた(写真は2004年の高知競馬で)(写真:スポーツ報知/アフロ)
  • ハルウララの旅立ちは認定NPO法人・引退馬協会のXで発表された
    ハルウララの旅立ちは認定NPO法人・引退馬協会のXで発表された
  • ハルウララは多くのファンに親しまれた(写真は2004年の高知競馬で)(写真:スポーツ報知/アフロ)
  • ハルウララの旅立ちは認定NPO法人・引退馬協会のXで発表された

「享年29歳でした。ハルウララ号の冥福を祈ります」

   ハルウララは1998年11月に高知競馬でデビューするも敗戦。その後も勝利はなかったが、ほとんど怪我なく高知競馬場でのレースに出続けた。

   1度も勝利のないまま迎えた2003年には、その連敗ぶりが話題となりテレビ番組でも特集されるように。「リストラ時代の対抗馬」「負け組の星」といった愛称で親しまれ、「当たらない」馬券として、ハルウララの単勝馬券は交通安全のお守りやリストラ防止のお守りなどとして買うブームも起きた。

   引退後はスマートフォン向けゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」のプレイアブルキャラクターとしても実装され、ひたむきなキャラクターで国内外から多くのファンに愛された。

   25年9月9日、認定NPO法人・引退馬協会は9日、Xを通じて「本日9月9日、サポートホースのハルウララ号(春うららの会)が永眠いたしました。享年29歳でした。ハルウララ号の冥福を祈ります」と明らかにした。29歳のハルウララは、人間では90歳前後のおばあちゃんだったという。

   死因は疝痛が原因だったとし、引退後の生活について「2014年、ハルウララを支援する『春うららの会』が発足、引退馬ネットにて運営をサポートしてまいりました。同馬は多くの会員の皆様に支えられ、マーサファームで余生を過ごしました」と説明している。

   「ウマ娘」公式Xも同日、「9月9日、本作品でモチーフとさせて頂いておりますハルウララ号の訃報が届きました。関係者様にはお悔やみ申し上げると共に、偉大な名馬のご冥福を心よりお祈り申し上げます」とのコメントを発表した。

   SNSでは、「ハルウララさん、お疲れ様でした。1着になることがなかった君が、ついに1着だよ! 今や日本のトレンドは君の話題でもちきりだ。負け続けても走り続け、高知競馬だけではなく日本競馬界を盛り上げた立役者の一頭だと思います」「ハルウララ正式に発表来ましたね 高知競馬を立て直した英雄、引退馬の活動に貢献した立役者、これ以上いうことはない ゆっくりゆっくり休んでね」など、国内外のファンからの惜しむ声が相次いでいる。

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