いまだ届かぬ展示物も...「本国から連絡しないと救出できないらしい」
ただ、輸送中に滞留して現時点でも届いていない展示物が1点あり、
「真剣に救出するか考えている」
「本国から連絡しないと救出できないらしい」
「何を送ったか教えてくれない」
という状況。閉幕までに全部の展示物がそろう可能性は低そうだ。
万博閉幕後もナウルくんに触れる機会はありそうだ。ナウル館は、交流がある東大阪市内の商店街の一角に移設する方向で調整している。これ以外にも、銚子電鉄(千葉県銚子市)駅舎に「日本ナウル友好記念博物館」が設けられる予定。さらに、「ナウルエキスポ」のようなイベントを、全都道府県の公民館のような施設で展開したいとしている。グッズも多数売り出されており、こういった活動の費用にあてる予定だ。
こういった活動の広がりは、SNSのあり方にも影響を与えている。以前は、寄せられる意見に反論することも多かったが、今は「自治体との連携の話が10個ぐらいあり、そこに迷惑が行ってしまう」。そのため、基本的には「ご意見ありがとうございます」でとどめるようにしているが、
「批判してくれるのはありがたい。言う人がいるということは、思っている人は1000人いるということ。真摯に受け止めています」
と話していた。
警察沙汰もあった。5月には、Xユーザーが会場に突撃するかのような投稿をして、ナウル館が大阪府警などに警備強化を求めた。このユーザーが実行の意志を否定して謝罪したこともあり、被害届は出さなかった。
「中の人」にとっては、この件以外は万博は素晴らしい体験だったようだ。
「万博は、1人突撃しようとした人がいた以外は、何も悪いことありません。めちゃくちゃ楽しいです」
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)