「乗客に謝罪するため、日本へ行きたい」と明かしたが...
この動画を出すと、上っ面だけの謝罪だとして、男性への批判はさらに激しくなった。
すると、男性は翌9月26日、再び動画を自らのチャンネルに投稿し、半泣き状態で頭を下げて、全面的に謝罪した。
「この動画は日本のコミュニティ向けです」と日本語で説明し、動画では、「私にはただの知性が欠けていました。私は愚か者で、頭が悪かったのです」と非を認めた。そして、乗客が見つかれば、「彼と話をして起きたことを謝罪するため、日本へ行きたい」と明かした。「私はマナー違反の観光客です。日本の人々のおもてなしの心と、その素晴らしさを悪用するために日本に行ったのです」としながらも、「私は人間として成長し、もっと良い人間になりたいです。そして、世界で一番好きな国である日本に帰りたいです」と呼びかけた。
男性によると、「100ユーロで日本横断チャレンジ」と題して、日本には3か月間滞在し、北海道からルフィ像のある熊本へ向かうときにトラブルが起きたという。
ただ、男性の謝罪に疑問や批判の声が止まず、炎上状態が続いている。
乗客とのトラブルについて、JR九州の広報部は29日、事実関係が分かったとして、J-CASTニュースの取材に詳細を答えた。
それによると、佐賀県鳥栖市内のJR鹿児島本線・鳥栖駅で停車していた博多駅行き最終の普通列車内で、22日23時30分ごろにトラブルを確認した。日本人乗客から「外国人から押し倒された。暴行を受けた」と車掌に申告があり、車掌がJRに報告して駅員も応援に駆け付けた。しかし、男性は、「Sorry」「No」と繰り返すばかりで、英語でのコミュニケーションが難しかったという。乗客は、「列車を遅らせなくていい。警察も呼ばなくていい」と話したため、通報はしなかった。お互いを離すため、男性には、最後方の車両に移動してもらい、列車は5分遅れて出発した。乗客が酒に酔っていたかは分からないという。トラブルの原因については、乗客らから聞いていないため分からないとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)