「代走の私にできることは全力で走るだけだった」
記事によると、キムは試合後、現地メディアの取材に対応し、「命がけで必死に走った。優勝できてうれしい」と笑顔を見せ、こう続けたという。
「代走の私にできることは全力で走るだけだった。(打者のバットに)ボールが当たった瞬間、スライディングよりも早くホームに向かうことだけを考えていた。試合に出場する機会は多くないが、ロースターに入った以上、どんな役割でも、チームの勝利に貢献できればいい」
「SPOTVNEWS」(ウェブ版)は「『大リーグ史上2度目』の大記録、キム・ヘソンの存在のおかげだった」とのタイトルで速報した。
同メディアは、11回2死1塁の場面を振り返り、キムの「好走塁」に言及した。マックス・マンシー内野手(35)がセンター前にヒットを放ち、1塁走者のキムは快足を飛ばし3塁に到達した。この後、キケ・ヘルナンデス内野手(34)が四球で歩かされ、2死満塁となった。
記事では「キム・ヘソンの集中力が光った。打球速度がやや遅い点を把握し、2塁で止まらず3塁まで駆け抜けた。暴投ひとつで試合を決める状況を作り出したのはキム・ヘソンだった」とキムの走塁を称賛した。
キムは7月下旬に左肩を痛め故障者リストに入った。9月に復帰するも、出場機会が激減。ポストシーズンのロースター(出場選手登録枠)入りが危ぶまれたが、滑り込みで枠を勝ち取った。
チームはワイルドカードシリーズで、シンシナティ・レッズに2連勝し、地区シリーズ2勝1敗でこの日を迎えたが、キムはここまでポストシーズンの出番はなかった。
This is the third walk-off win in a #Postseason clincher in Dodgers franchise history (also 1978 NLCS Game 4, 2021 NLWC). pic.twitter.com/fwafZxLHFk
— MLB (@MLB) October 10, 2025